注音符号の覚え方(視覚的に連想しながら覚える方法)〜ミニクイズ付き♪
今回は何度か取り上げたことがある注音符号の覚え方について、そうは言ってもやっぱり覚えられないというお声が寄せられましたので、補助教材というか息抜きに取り組んで欲しいなという思いで、簡単なミニクイズゲームを作りました。
記事の後にミニクイズを載せていますので、ぜひご活用ください。
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それでは早速見ていきましょう。
上手に発音できないのはなぜ?
注音符号がなかなか覚えられない、又はピンインで学習をしたけれど発音がうまくできるようにならない、という話をよく聞きます。
ピンインはアルファベットで表記をしてあるので読みやすいけれど、きちんとした春音が身につきにくいという場合があります。以前の記事でなぜ発音が身につくにくいのかということに触れましたが、一番大きな原因としては私たち日本人が小学校で学ぶローマ字学習にあります。

ローマ字は50音すべてに当てはめて、例えば『ノートブック』だったら『NOTOBUKKU』と表記します。英語ではnotebookですよね。台湾華語や中国語の発音に限らず、英語においてもこのローマ字学習がローマ字読みを先行させてしまう日本人の癖に繋がっていると言っても過言ではありません。

英語にも発音記号があるように、台湾華語にも発音記号があります。もちろんピンインも発音記号であることには変わりないのですが、ローマ字読みの呪縛から逃れるためにも一度、注音符号で一音ずつ確認をしながら、ピンインと結びつけるといいかもしれません。そうすればピンインはローマ字とは違って発音記号なんだという認識が定着するのではないかと思います。
視覚的に絵を結び付けて覚える方法
台湾の子どもたちが注音符号を覚えるのに、1つずつ発音する、ドリルのように書きながら覚えるという方法のほかに、視覚的に絵を結び付けて(連想して)覚えるという方法もあります。

ㄅ(b) 包(bāo)の部首が由来ですが、ピンインでbなので、何となく形が似ているかなと重ね合わせて覚えてもいいかもしれないですね。

ㄆ(p) 攴(pū)を略したものと言われています。これもピンインではpなので重ねてみました。

ㄇ(m) 古い字でㄇという字があるようなのですが、mの字体に似ているので覚えやすいかなとも思います。

ㄈ(f) ㄈ(fāng)の字体からということですが、Fの字体に何となく似ているとこじつけてでも覚えてみましょう。

ㄉ(d) 刀(dāo)の古字からとのことですが、覚えにくい場合はピンインのd(D)を重ねて覚えてみましょう。

ㄊ(t) 子を上下反転させたㄊ(tū)とのことですが、単純にtの字に似ているので覚えやすいかなと思います。

ㄋ(n) 乃(nǎi)の古字より。日本語でも乃という字を『の』と読むので何となく覚えやすいかもしれません。もしくはピンインのnを重ねて覚えてみてもいいかもしれません。

ㄌ(l) 力(lì)の古字より。これは力『りき』と日本語でも読むので覚えやすいですね。

ㄍ(g) 巜(guì)よりと言われていますが、日本語の『ぐ』に似ているからと覚えました。

ㄎ(k) 古字ㄎ(kǎo)より。覚えにくい場合にはkと重ね合わせてイメージで覚えるといいでしょう。

ㄏ(h) 古字で、現代の筆画であるㄏ(hǎn)より。これはカタカナの『フ』に近いかなとこじつけて覚えてしまいました。

ㄐ(j) 古字の丩(jiū)より。jの形に当てはめると覚えやすいです。

ㄑ(q) 巛(現代の川にあたる)を構成する古字𡿨(quǎn)より。9の鏡文字、qの鏡文字どちらでもいいのですが、想像して覚えるといいかもしれません。

ㄒ(x) 下(xià)より。

ㄓ(zh) 之(zhī)の古字より。これは分かりにくいなと思い、イメージでじっ(zh)と座るイメージ。

ㄔ(ch) 部首の彳(chì)より。chなので日本語の『チ』をイメージしてみました。

ㄕ(sh) 尸(shī)より。シュッと一筆書きで払うイメージしてみました。

ㄖ(r) 日(rì)より。ㄖ(r)は捲き舌音なのでㄖの注音は口の中の舌の位置を表しているようにも見えます。いろいろなイメージを思い浮かべると覚えやすいかもしれません。

ㄗ(z) 方言より。『ず』のイメージ。

ㄘ(c) 七(qī)が方言でciとなることから古字𠀁より。発音が『ち』に近い発音なので覚えやすいかもしれません。

ㄙ(s) 古字の厶(sī)より。ムs(ムス)っとしてるというように覚えてみました。

一(i,yi) 一(yī)より

ㄨ(u) 五(wǔ)の古字より。ウメと語呂合わせで覚えました。

ㄩ(ü) 古字凵(qū)より。形もuに似ているので比較的イメージしやすいかなと思います。

ㄚ(a) 丫(yā)より。そのままYa!と覚えるのも覚えやすそうですね。
Ya!Ya!Ya!という曲もありましたし…。

ㄛ(o) 古字由来なのですが、『を』に似ているので…。

ㄜ(e) 由来はあるのですが、分かりにくいので『えっ』と軽く驚く時の口の形を想像して何となく…

ㄝ(e) 也(yě)より。分かりにくいので、『せぇ(e)』のように何となく…。

ㄞ(ai) 亥の古字𠀅より。

ㄟ(ei) 廃れた文字乁(yí)より。へえい(ei)のようにふざけた感じになりますが覚えました。

ㄠ(ao) 幺(yāo)より。青い(aoい)糸のイメージをしてみると記憶に残りやすいかもしれません。

ㄡ(ou) 又(yòu)より

ㄢ(an) 犯に音符として残る古字𢎘より。

ㄣ(en) 鳦(yǐ)または乚(yà)の古代異体字𠃉から。
ㄤ(ang) 尢(wāng)から
ㄥ(eng) 肱(gōng)の古字𠃋から
ㄦ(er) 兒(ér)の下部儿から
※ㄣ(en)、ㄤ(ang)、ㄥ(eng)、ㄦ(er)はそのまま覚えてしまったほうが良さそうです。というのも、連想できるイメージが湧かず、そのまま覚えました。皆さん何かアイディアがあればぜひ教えてください。
ミニクイズゲーム
さて、今回は注音符号とピンインを結び付けられるようにミニクイズを作ってみました。ぜひご活用ください。
三択の中から正解をクリックしてみてくださいね。

