台湾産のチョコレートー台湾華語
台湾は南国のため珈琲だけではなく、カカオ豆の産地でもあります。
カカオはブラジルのアマゾン川ジャングルが主な原産地で、近年ではアフリカ、東南アジア、ラテンアメリカが主要なカカオの産地になっています。台湾では1922年に試験的に栽培がされ始めました。カカオの生育には高温多湿の環境が必要なため、台湾の屏東の気候が最適な環境でしたが、屏東しか栽培が成功しなかったため、徐々に衰退していきました。
近年、多くの専門家や学者がカカオの栽培技術、苗の改良、その他の関連研究活動に投資しており、現在、屏東はアジア最北のカカオ栽培地域となっています。
今回は台湾産のチョコレートについてまとめました。
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それでは早速見ていきましょう。
台湾でのカカオ豆栽培の歴史
1901年-1925年
1901 年から 1910 年にかけて台湾でカカオの試験植林計画が始まり、1922 年に台湾は試験植林のために種子を屏東に輸入しました。カカオの木が実を結ぶまで3 年の月日がかかりました。
しかしながら苦労の末、カカオの実は育ったものの、その後の加工技術がなかったため、売り場もなく、カカオ栽培は徐々に衰退していきました。
2002年-
「屏東カカオの父」と呼ばれる邱明松が、屏東の内埔に豊富にある檳榔(ビンロウ)の木を日陰として利用し、熱帯雨林に非常に近い環境を作り出してカカオの木を植えることに成功したのは 2002 年のことでした。写真は檳榔の木です。確かに背が高い檳榔の木は程よい木陰ができそうですね。
カカオ果実の栽培に成功した後、数年間の研究を経て2010年についに最初の「Tree to Bar 台湾チョコレート」が誕生しました。
台湾でのカカオ豆産地
台湾の屏東は、気候が適しているため、アジア最北のカカオ栽培地域となっています。 特別なカカオフレーバーは、世界を驚かせる台湾のチョコレートも生み出します。
台湾産のカカオ豆・チョコレート
特徴・風味
台湾の特殊な地理的環境により、台湾カカオの風味は非常に独特で、梅の香りと酸味が印象的です。
この特別な風味と徐々に成熟した生産・加工システムにより、台湾チョコレートは2016年以来世界チョコレートコンクールで複数のメダルを獲得し、世界を驚かせています。
台湾産チョコレートの今
台湾のカカオの木のほとんどは檳榔の木陰で間作されているため、そのほとんどが作付面積1ヘクタール未満の小規模農家であると言われています。そのため、生産コストは依然として高くなっていますが、高品質で絶妙な風味のチョコレートを数量限定で生産するという方針で、台湾のココアおよびチョコレート産業の特徴にもなり得ると言われています。
一度は味わってみたいですよね。
チョコレート大好きです。阿里山のコーヒーと一緒に台湾産のチョコレートなんて贅沢♪
どこで買える?
福灣巧克力
福灣巧克力はオンラインショップサイトがありますが、台湾国内のみの発送になるようです。滞在中にホテル等で受け取るようにするか、もしくは旅行時に実店舗で購入することができます。
オンラインショップ
福灣巧克力Café -台北大安店
営業時間:水~月 11 : 30 – 19 : 30
電話:+886 2 2706 2228
住所:台北市大安區東豐街69號1樓
屏東品牌形象店
営業時間:日~月 09 : 00 – 18 : 00
電話:+886 8 835 1555
住所:屏東縣東港鎮大鵬路100號
世界的に物価高騰によりカカオ豆もその対象になっています。
もともと台湾のカカオ豆自体が希少と言われるほど品質が高いゆえに生産量も多くないので、さらなる値上げもあるかもしれないです。高嶺の花になってしまいそうです・・・。