『不』の声調変化について
声調について意識して発声できるようになってきたころ、ぶち当たるのが『不』の声調変化です。
「不」は通常、第4声(ㄅㄨˋ)ですが、後に続く音節が第4声の場合、第2声(ˊㄅㄨˊ)に変化します。この声調変化は、言葉の流れをスムーズにするためのものです。
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それでは早速見ていきましょう。
不の声調変化はこれだけ!
後ろに第四声が続く場合、不は第二声に変化
不はもともと第四声です。
台湾華語は抑揚がある言語なので、下がったら上がりますし、上がったら下がります。
例を挙げて説明します。
不是(ㄅㄨˊ ㄕˋ)
「是」(第四声)が続くため、「不」は第二声(ㄅㄨˊ )に変わります。
不對(ㄅㄨˊ ㄉㄨㄟˋ)
「對」(第四声)が続くため、「不」は第二声(ㄅㄨˊ )に変わります。
その他は第四声のまま
後ろに第一声、第二声、第三声が続く場合、不は第四声のままです。
例を見てみましょう。
不吃(ㄅㄨˋ ㄔ)
「吃」(第一声)が続くため、「不」は第四声(ㄅㄨˋ )のままです。
不明(ㄅㄨˋ ㄇ一ㄥˊ )
「明」(第二声)が続くため、「不」は第四声(ㄅㄨˋ )のままです。
不能(ㄅㄨˋ ㄋㄥˊ )
「能」(第二声)が続くため、「不」は第四声(ㄅㄨˋ )のままです。
不好(ㄅㄨˋ ㄏㄠˇ)
「好」(第三声)が続くため、「不」は第四声(ㄅㄨˋ )のままです。
意識をしないで声調変化ができるようになるには…
日常生活でよく使うフレーズや単語を集めてみました。
『不』をマスターするには、近道はないってことなのね…
フレーズや単語を繰り返し練習することで、「不」の声調変化に自然と慣れていくことができます。
不がつく言葉編
声調変化あり 第4声→第2声
不是(ㄅㄨˊ ㄕˋ)
「~ではない」
不對(ㄅㄨˊ ㄉㄨㄟˋ)
「正しくない」
不會(ㄅㄨˊ ㄏㄨㄟˋ)
「できない」
不用(ㄅㄨˊ ㄩㄥˋ)
「必要ない」
不錯(ㄅㄨˊ ㄘㄨㄛˋ)
「悪くない、よい」
不過(ㄅㄨˊ ㄍㄨㄛˋ)
「しかし」
声調変化なし 第4声のまま
不吃(ㄅㄨˋ ㄔ)
「食べない」
不說( ㄅㄨˋ ㄕㄨㄛ )
「言わない」
不行(ㄅㄨˋ ㄒ一ㄥˊ )
「できない」
不懂(ㄅㄨˋ ㄉㄨㄥˇ)
「わからない」
不急(ㄅㄨˋ ㄐ一ˊ )
「急がない」
不明(ㄅㄨˋ ㄇ一ㄥˊ )
「不明」
不等(ㄅㄨˋ ㄉㄥˇ)
「待たない」
不能(ㄅㄨˋ ㄋㄥˊ )
「できない」
不滿(ㄅㄨˋ ㄇㄢˇ)
「満足していない」
不久(ㄅㄨˋ ㄐ一ㄡˇ)
「間もなく、すぐに」
不を使うフレーズ
我不知道〜(ㄨㄛˇ ㄅㄨˋ ㄓ ㄉㄠˋ)
「私は〜を知らない」
我不喜歡〜(ㄨㄛˇ ㄅㄨˋ ㄒ一ˇ ㄏㄨㄢ)
「私は〜を好きではない」
我不想去〜(ㄨㄛˇ ㄅㄨˋ ㄒ一ㄤˇ ㄑㄩˋ)
「私は〜へ行きたくない」
你不覺得嗎?(ㄋ一ˇ ㄅㄨˋ ㄐㄩㄝˊ ㄉㄜ˙ ㄇㄚ˙)
「そう思わない?」
好久不見!(ㄏㄠˇ ㄐ一ㄡˇ ㄅㄨˋ ㄐ一ㄢˋ)
『久しぶり!』
繰り返し発音練習をしていくことで、自然と意識をしないでも声調変化に慣れていくことができます。
声調変化をするものは他にもあるので、また今度取り上げてみたいと思います。