台湾の買一送一(ㄇㄞˇ 一 ㄙㄨㄥˋ 一)文化
買1送1は台湾でよく見る販促方法です。たまに買3送3というのもあります。
買1送1(1つ買うと1つ無料)という台湾独特の文化、実は日常にかなり浸透しています。
日本ではたまに1つ買うと1つ無料というキャンペーンは見かけますが、日常的には見かけないですね。そこで台湾ではどうしてこんなにも見かけるのか気になり調べてみることにしました。
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それでは早速見ていきましょう。
買一送一文化とは?
- 意味:商品を1つ買えば、もう1つ同じ商品(または指定商品)を無料でおまけでもらえる。
- 表記:買一送一、買二送一、第二件半價… など様々な形があります。
- 発音:ㄇㄞˇ ㄧ ㄙㄨㄥˋ ㄧ(買一送一)
台湾ではどれくらい一般的?
かなり日常的です。
特に以下のような場面で頻繁に見られます。
| シーン | 商品例 |
|---|---|
| コンビニ(7-11、全家) | 飲み物、スナック、カップ麺、アイス |
| スーパー・量販店 | シャンプー、洗剤、冷凍食品、お菓子 |
| ドラッグストア(屈臣氏、康是美) | 化粧水、歯ブラシ、ビタミンサプリ |
| 飲食チェーン | ティーショップのドリンク(1杯買うと1杯無料) |

特に季節イベント(母親節、端午節、中秋節、年末)や週末キャンペーンで爆発的に増えます!
他国との違いは?
日本
「割引(例:10%OFF)」は多いが、「1個買ったら1個無料」はあまり一般的ではない。おまけ文化(ふろく・試供品)はあるが、買1送1のシステムとは別。
スーパーなどではBuy 1 Get 1 Free(BOGO)がありますが、台湾ほど日常に根付いていない。
・消費者が「お得感」に非常に敏感。
・1+1でたくさん得をした感覚が好まれる。
・特にコンビニ文化と結びついて、毎月のようにキャンペーンを打ち出している。
買一送一好きな背景と理由
- 単価が安い商品でも「倍もらえる!」という心理効果が強い。
- 店舗側も在庫回転を促せる。
- 台湾では「計算して買い物する人」が非常に多い。
- 小さな価格差やキャンペーンを見逃さない層が多い=買1送1が刺さる。
- 「今日は全聯で咖啡買一送一だよ!」など、LINEグループやFacebook、Threads、Instagramでもリアルタイムでシェアされやすい。
台湾では日常的に特にコンビニとスーパーで買一送一が多用されています。
消費者心理 としては「お得感・実質割引」で分かりやすく、コスパがいいので好まれる傾向があります。
一方、販売側の狙いとしては在庫処分・数量消化・集客・話題化のすべてを叶えられるとあってお互いウィンウィンということが言えますね。
台湾華語の関連表現
| 表現 | 注音符号 | ピンイン | 意味 |
|---|---|---|---|
| 買一送一 | ㄇㄞˇ ㄧ ㄙㄨㄥˋ ㄧ | mǎi yī sòng yī | 1つ買うと1つ無料 |
| 買二送一 | ㄇㄞˇ ㄦˋ ㄙㄨㄥˋ ㄧ | mǎi èr sòng yī | 2つ買うと1つ無料 |
| 第二件半價 | ㄉㄧˋ ㄦˋ ㄐㄧㄢˋ ㄅㄢˋ ㄐㄧㄚˋ | dì èr jiàn bàn jià | 2つ目は半額 |
| 加1元多1件 | ㄐㄧㄚ ㄧ ㄩㄢˊ ㄉㄨㄛ ㄧ ㄐㄧㄢˋ | jiā yī yuán duō yī jiàn | +1元でもう1個追加 |
最初の頃は、買一送一の意味が分からなくて1つ頼んだら、同じものがもう1つ出てきてびっくりしたことがありました。後で聞いたら納得で、なんて太っ腹な企画なんでしょう、と感激したことを思い出しました。

