台湾の台風名が面白すぎる!「鳳凰」「海神」「天兔」…実は各国が順番に命名していた
台湾のニュースを見ていると、
「鳳凰颱風接近中」
「海神颱風持續增強」
「天兔颱風生成」
といった表現を目にすることがあります。
初めて見た日本人なら、
「鳳凰?神話の鳥?」
「海神?ゲームのボスみたい」
「天兔って何?」
と思ってしまうかもしれません。
実はこれらはすべて台風の名前なのです。
台風の名前は誰が付けているの?
実は西太平洋で発生する台風には、それぞれ国際名が付いています。
名前を決めているのは、世界気象機関(WMO)と台風委員会。
日本、台湾、中国、香港、韓国、フィリピンなど14の国・地域が、それぞれ10個ずつ名前を登録しています。
つまり全部で140個の名前があり、順番に使われていく仕組みです。
国ごとの順番ではなく、国ごとに出している名前に連番が振られていて、その順番通りに名前が使われることになります。
そして最後まで使い切ると、また最初から繰り返されます。
日本は「星座シリーズ」
日本が登録している名前は少し変わっています。
- コイヌ
- ヤギ
- ウサギ
- カジキ
- クジラ
- コンパス
- コップ
- トカゲ
など、すべて星座の名前です。
日本では普段「台風○号」と呼ぶため意識しませんが、実はちゃんと国際名が付いています。
台湾の台風名はロマンチック!
一方、台湾が登録している名前はこちら。
神話・伝説系
- 龍王(龍神)
- 海神(海の神)
- 鳳凰(フェニックス)
動物系
- 天兔(天のうさぎ)
- 玉兔(月のうさぎ)
- 白鹿(白い鹿)
花・自然系
- 海棠(ハナカイドウ)
- 杜鵑(ツツジ)
- 彩雲(虹色の雲)
なんだか台風というより、ファンタジー小説の登場人物のようですね。
「天兔」と「玉兔」の違いは?
どちらも「うさぎ」ですが意味は少し異なります。
天兔
「天に住むうさぎ」という意味。
玉兔
中国や台湾の伝説に登場する月のうさぎ。
中秋節の頃に見上げる月の中にいると言われています。
台湾らしい神話や文化が感じられる名前ですね。
実は名前が引退することもある
大きな被害を出した台風名は永久欠番になります。
台湾で特に有名なのが2009年の「莫拉克(モーラコット)」。
甚大な被害をもたらしたため、この名前は引退しました。
引退すると、その名前を提出した国・地域が新しい名前を提案します。
ちなみにこの曲がってしまったポストは2015年の台風13号「蘇迪勒(Soudelor)」で看板が飛んできてぶつかってしまい曲がってしまいました。

この台風「蘇迪勒(Soudelor)」は非常に強力で、台湾では約485万世帯が停電するなど大きな被害を出しました。そのため名前は後に引退し、現在は使われていません。
台湾ニュースがもっと面白くなる
台湾では台風シーズンになると、
「鳳凰來了!」
「海神增強了!」
などのニュースが流れます。
名前の意味を知っていると、
「今日はフェニックスが接近中なのか」
「海神が勢力を強めているのか」
と、台湾のニュースがぐっと身近に感じられます。
台風はもちろん災害ですが、その名前には各国の文化や神話、自然への思いが込められています。
次に台湾のニュースで「天兔」や「鳳凰」を見かけたら、ぜひ名前の由来にも注目してみてくださいね。
今日の台湾華語
音声は音読さんを使用しています。

歪腰郵筒
注音:ㄨㄞ ㄧㄠ ㄧㄡˊ ㄊㄨㄥˇ
拼音:Wāi yāo yóu tǒng
和訳:腰の曲がった郵便ポスト=お辞儀するポスト

