音声付き!台湾コーヒー豆の魅力-台湾華語
お茶だけでなく、コーヒー豆の産地でもある台湾。さらには南国ゆえにカカオ豆の生産もしています。ここ数年で台湾産のカカオから作った台湾産のチョコレートが有名になりました。そんなチョコレートとも相性のいいコーヒー豆を深掘りしてみたいと思います。
今日の単語、今日のひとこと会話は音声再生ができるようになっています。音声は音読さんを使用しています。
コーヒー豆の産地はどこにある?
コーヒー豆は台湾でいつ頃から作られるようになったの?
台湾で本格的にコーヒー栽培が始まったのは日本統治下だった約100年前と言われています。台湾総督府が実験農場を設け、鹿児島県出身の植物学者であった田代安定が栽培方法を確立しました。天皇家へ献上されるほど良質な豆だったというで1942年には栽培面積約970ヘクタールまで広がったが、戦後の日本が撤退し、その後の混乱などでコーヒー農園は衰退しました。
1999年の台湾中部大地震を契機に、台湾政府は壊滅状態となった茶畑や農村復興のため、コーヒーへの転作を奨励しました。かつて味わったコーヒーへの愛着や郷愁もあり、取り組みは徐々に広がり、収穫量は震災前の約970倍にまで拡大したとのことです。
第一杯咖啡(初めてのコーヒー)という映画の中でも品評会が行われ、各農家が良い豆を作ることに情熱を傾けている様子が描かれています。
コーヒー豆の産地
屏東、南投、台東、嘉義で主に栽培されています。
泰武(屏東)
屏東に位置し、大武山が東にあります。一年を通して雲や霧に覆われており朝晩の寒暖差が大きいため、コーヒーの産地として最適な環境と言われています。
九彬二山(南投)
南投に位置し、景勝地として知られる日月潭の近くにあります。フルーティーで酸味のある風味の豆が多いです。
古坑郷(雲林)
雲林に位置し、台湾コーヒー発祥の地であるとされています。この地で取れた豆は日本統治時代には天皇への献上品として扱われ、『御用コーヒー』の別名を持っていたこともあるそうです。
阿里山(嘉義)
嘉義に位置し、阿里山茶の名産地としても知られていますが、コーヒーも有名です。サトウキビの風味を持つ独特な味わいの豆が特徴と言われています。
コーヒーと茶畑が共存する生産地としても知られており、台湾国内のコンテストでは常に上位入賞を果たしているほど質が安定しているそうです。
台湾コーヒーが題材の映画・ニュースなど
第一杯咖啡(初めてのコーヒー)
大久保麻梨子さん主演の短編映画『初めての珈琲』。
言語学習も兼ねて観るときには、2時間の映画だと長いな〜と思うこともありますが、こちらは短編映画になっていてちょうどよい時間かなと思います。
コンパクトにまとまっているので、テンポよくストーリーが進んでいきます。それに大久保麻梨子さんの台湾華語も聞き取りやすく、勉強になるかなと思います。
Youtubeでは日本語字幕版でしたが、概要欄より中国語字幕のページにも飛べるようですので、ご覧になってみてください。
台湾、熾烈なコーヒー商戦
日の単語
第一杯咖啡 ㄉ一ˋ 一 ㄅㄟ ㄎㄚ ㄈㄟ 初めてのコーヒー
屏東 ㄆ一ㄥˊ ㄉㄨㄥ
南投 ㄋㄢˊ ㄊㄡˊ
台東 ㄊㄞˊ ㄉㄨㄥ
嘉義 ㄐ一ㄚ 一ˋ
雲林 ㄩㄣˊ ㄌ一ㄣˊ
泰武 ㄊㄞˋ ㄨˇ
九彬二山 ㄐ一ㄡˇ ㄅ一ㄣ ㄦˋ ㄕㄢ
古坑郷 ㄍㄨˇ ㄎㄥ ㄒ一ㄤ
阿里山 ㄚ˙ ㄌ一ˇ ㄕㄢ
今日のひとこと会話
你推薦什麼?
ㄋ一ˇ ㄊㄨㄟ ㄐ一ㄢˋ ㄕㄣˊ ㄇㄜ˙ ?
お薦めは何ですか?
この一言でお店のお薦めのコーヒーも注文できますね。
覚えておくととても便利です。