意外と違う?日本と台湾の挙手の仕方
日本と台湾の挙手の仕方の違いが気になり、調べてみました。日本は手のひらを正面(黒板側)に向けてまっすぐに手を挙げますが、台湾では手はグーの形をして挙手をします。
そこでいろいろと気になり始めました。もしかして手をパーの形にして手を挙げるのは日本だけでは?
今回は教室だけではなく、バスやタクシーに乗る時などいろいろな場面で手を挙げる機会があると思うので、台湾ではどんな場面で挙手が必要なのか、をまとめました。
国によって違う挙手の仕方
日本ではパーのように手のひらを開いた状態で挙手をしますが、各国で手のひらを開いて挙手をする国や地域が見つかりませんでした。
日本ではあまり違和感なく幼少期からそのような風習に慣れてきてしまっていますが、世界的な観点から見るとナチスを連想させるやり方として嫌悪感が高いと言われています。そのため、他国では手をグーにしたり、人差し指を立てたりして挙手をするようです。
台湾の場合
手をグーにして挙手をします。ちなみに出席などの点呼を取る時に名前を呼ばれたら、『有』と答えます。英語では『I’m here.』とか『Here』などと答えますが、その感覚に近いですね。
欧米の場合
欧米諸国の場合、このように人差し指を上にして手を挙げます。ちなみにピンっと腕を伸ばすのではなく、緩めに手を折り曲げて自分の顔の横あたりでこのような挙手をします。
ピンっと手を伸ばしてしまうと、やはりナチスを連想するからとのことです。
日本の場合
私たち日本人は小学校の頃から手を挙げる時には、パーのように手のひらを開いて、腕をまっすぐ伸ばす、なんていうことを言われて育った、もしくは周りがそうしているから自然となっています。
戦後、どうして学校教育の場でこのような挙手がこういう理由で連想するから違うようにしましょう、とならなかったのかは不明ですが、この辺りが海外出身で日本在住の方や旅行者の方で挙手の光景を目にした方からは驚きの声があがっています。
なぜ挙手の仕方に違いがあるのか
色々と調べてみて分かったことは、日本が特にナチスについての知識や感情的な側面に関して希薄だということです。日本人はよく配慮という言葉を使い、文化的にも根付いていると思いますが、日本の歴史のみならず各国の歴史にも配慮する必要があります。
日本以外の国においては、戦争の歴史的背景に配慮して挙手の仕方も連想させるものを排除した方法が取られているように感じます。
意外とある教室以外で必要な挙手の場面
乗り物(バスやタクシー)に乗る時
日本以外の国では、バス停でバスをただ待つだけでは停まってくれません。
腕を横に水平に出して『乗ります』という意思表示をしましょう。
タクシーの場合も同じです。
日本の場合には手を上に挙げてタクシーを停めますが、日本以外の国では手は水平に保ち『タクシーに乗りたい』アピールをしましょう。
役所や公共の場所で名前を呼ばれた時
間違いないのは人差し指で『1』を作り、顔の横あたりで合図するといいと思います。台湾などの中華圏では『有』、英語圏では『Here』だけでもいいです。
海外に渡航の際には勘違いされないように、気をつけたいですね。
過去にはうっかり手のひらをパーにして上に手を挙げてしまい、スポーツ界から追放されたなんていう例もありました。
またドイツやオーストリアなどでは特に、公共の場でこのような日本式の挙手を行うと即刻逮捕となりますのでご注意ください。