台湾のインターナショナルスクールについて
以前の記事『台湾の教育事情ってどんな感じ?-台湾華語』で台湾の教育制度について触れました。
日本でもインターナショナルスクールが都市部にはありますが、台湾も同じようにインターナショナルスクールがあり、英語で教育が行われています。私の知人で台湾にご両親と共に住んでいらっしゃったかたがいますが、現地の小中学校ではなくインターナショナルスクールに通っていたとのことでした。雰囲気もそのスクール毎の特色があるようで、台湾らしくないと感じていたとのこと。
今回は、台湾のインターナショナルスクールについて触れてみたいと思います。
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それでは早速見ていきましょう。
英語教育が盛んな台湾
台湾では英語教育に力を入れています。学校教育における英語の授業は、一般的には小学校の3年生(約8〜9歳)から始まりますが、最近では、英語教育の重要性が増しており、多くの幼稚園やプレスクールでも英語を取り入れるようになっています。
またバイリンガル教育の幼稚園や小学校も増えており、独自のスタイルで英語教育を進めています。
台湾にあるインターナショナルスクール
台湾にはいくつかのインターナショナルスクールがあります。主に台北、高雄、台中などの大都市に集中しています。以下はいくつかの代表的なインターナショナルスクールです。
インターナショナルスクールは、英語を主な教育言語とし、国際的な教育プログラムを提供しています。詳細な情報は各学校のウェブサイトで確認できます。
台北市
台北では士林區にインターナショナルスクールが集中しています。
Taipei American School, TAS(臺北美國學校)
所在地:111台灣台北市士林區中山北路六段800號
Web:Taipei American School
特徴:幼稚園から高校までの教育を提供しています。主にアメリカのカリキュラムに基づいており、AP(Advanced Placement)コースやその他の大学準備プログラムも充実しています。
Taipei European School, TES(臺北歐洲學校)
所在地:111台灣台北市士林區福國路99號
Web:Taipei European School
特徴:イギリス、ドイツ、フランスのカリキュラムを提供し、IB(International Baccalaureate)プログラムもあります。多言語教育が行われています。
British Section: イギリスのカリキュラムに基づいており、イギリスの国家教育基準に従っています。IGCSEおよびAレベルの試験を提供しています。
German Section: ドイツのカリキュラムに基づいており、ドイツの教育基準に従っています。ドイツのAbitur試験を提供しています。
French Section: フランスのカリキュラムに基づいており、フランスの国家教育基準に従っています。フランスのBaccalauréat試験を提供しています。
International Section: 国際バカロレア(IB)プログラムを提供しており、初等教育プログラム(PYP)、中等教育プログラム(MYP)、およびディプロマプログラム(DP)を含んでいます。
Taipei Adventist American School(台北復臨美國學校)
所在地:111台灣台北市士林區莊頂路80巷64號
Web:Taipei Adventist American School
特徴:キリスト教(プロテスタント)の教育の下、バイリンガル教育を行っています。
新北市
Morrison Academy Taipei(新北市馬禮遜美國學校)
所在地:244台灣新北市林口區東湖路1號
Web:Morrison Academy
特徴:キリスト教の価値観に基づくアメリカのカリキュラムを提供し、APコースもあります。
高雄市
Kaohsiung American School, KAS(高雄美國學校)
所在地:813台灣高雄市左營區翠華路889號
Web:Kaohsiung American School
特徴:アメリカのカリキュラムに基づき、IBプログラムも提供しています。多様なスポーツとアートのプログラムがあります。
台中市
American School in Taichung, AST(台中美國學校)
所在地:406台灣台中市北屯區苧園巷21之1號
Web:American School in Taichung
特徴:アメリカのカリキュラムを提供し、APコースや多様な課外活動があります。
南投縣
Taiwan Adventist International School(南投縣復臨國際實驗教育機構)
所在地:555台灣南投縣魚池鄉瓊文巷39號 三育基督學院
Web:Taiwan Adventist International School
インターナショナルスクールに通っている生徒の出身国比率
台湾の総学生数に対するインターナショナルスクールに通う学生の比率は比較的低いと言われています。インターナショナルスクールは主に外国人駐在員の子供や、国際的な教育を希望する台湾人家庭の子供たちが通うため、全体の学生数に対して1%未満の割合であると推定されるようです。
Taipei American School, TASの例を見ると、アメリカ、カナダ、台湾をはじめとする多様な国のお子さんが多いようです。おおよそ30~40%がアメリカ、カナダ国籍、30~40%が台湾国籍、他はヨーロッパ諸国やアジア諸国(日本、韓国、インド)などです。
年々、どちらの学校でもインターナショナルスクールにおける台湾人の比率は増えているとのことです。英語教育に力を入れたい、など国際的な教育を望む家庭からの支持を得ています。
台湾には公立、私立の通常の学校の他に、インターナショナルスクールも充実しています。学校によって特色も様々なので、気になった学校は見学などしてみるといいかもしれませんね。パンフレットやウェブからだけでは雰囲気は分からないので、実際に足を運んでみることをお勧めします。