台湾で安全に暮らす?住宅の選び方編-台湾華語
台湾に移住したいと思い始めてずいぶんな月日が経ちますが、妄想は深まるばかり。そこで台湾移住するとしたら、安全に心地よく暮らしたいと思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。色々と調べてみましたので、まとめました。
今回は外国人が台湾移住をしたらどういう視点で住居を選べばいいのかということを深堀りしていきたいと思います。
台湾のどの地域に住むか
台湾は北から台北市、新北市、桃園市、中部の台中市、南部の台南市、高雄市があります。この6つの都市は直轄市と呼ばれています。一般的に南に行けば行くほど物価が安いと言われています。食費や住居費などが抑えられるので、南へ移り住む人も多くいるようです。
台北市
台湾の首都である台北市。2024年1月時点での人口は2,511,291人であり、新北市、中部の台中市、南部の高雄市に次いで国内4位となっています。台湾最大の都市圏である台北都市圏の中枢都市であり、アジア屈指の世界都市でもあります。面積は約272平方キロメートルで四方を新北市に囲まれており、新北市に住んで台北市に働きに来るという人が多いと言われています。
台北市は急速な人口増加と土地バブルが原因で家賃が高めの傾向です。総督府、山の手高級住宅地で日本人が多く住む天母、温泉で有名な北投、台北最古の寺の一つの龍山寺、原宿や渋谷と称される西門町があります。
中心エリア(中山區・大安區・信義區・中正區・大同區・萬華區・松山區)
台北市の中心エリアでもあり、交通の便も非常にいいです。英語や日本語が通じるところが多く、台湾が初めての方にはお薦めのエリアとなっています。
家賃は高めで10000元(NTD)から30000元(NTD)くらいまでと幅広いです。
【各區の特徴】
中正區…台北の中心部であり、政府機関や学校が多くあります。
松山區…住宅地で企業や国内線・国際線の空港(松山機場)があります。松山機場は軍事空港と併用されています。
中山區…台北のオフィス街ですが、ホテルや観光客向けの店が多く集まります。
萬華區・大同區…東京の下町にあたるようなところです。
士林區・北投區・内湖區・南港區・文山區
繁華街からは外れた地域ですが、北投には温泉もあり、士林には夜市などもあります。
中心エリアの物価よりも1割から3割程度安く、通りもゆったりとしているのが特徴です。
【各區の特徴】
士林區…故宮博物院や士林夜市、古くからの日本人街である天母エリア(山の手エリア)があります。
北投區…温泉エリアや隣接する図書館が有名で、特に日本時代に保養地として設置された温泉がそのまま残る場所でもあります。
文山區・南港區…お茶の産地として有名です。
内湖區…国防医学院やハイテク産業系の企業が多く集まるエリアです。
新北市
台北市を囲むようにある新北市は台北市内の人口の増加に伴い、近年、再開発が進んでいる市です。
現在はMRTが整備され、台北市にも便利に行けるようになりました。また通勤でバイクで通う方も多いと聞きます。
中心エリア(板橋區・永和區・中和區・新店區・淡水區)
MRTを利用して台北市内へ10~20分程度で行けるため、人気が高いエリアになっています。新北市に住んでいて台北市内へ仕事へ来るという方も多いとのことでした。
以前よりも家賃も上がってきていているため、台北中心部に比べても1~2割程度安いかなという感じです。
淡水などは観光地としても有名ですね。
その他のエリア
MRTが開通していないエリアのため、ファミリー向けの物件が多いものの車かバスでの移動になるため、交通の便が悪いです。
住宅選びの視点
日本でもどこの国においても言えることですが、治安面の問題が一番大きいと思います。ここでは特に外国人の視点から住宅選びをする際のポイントをまとめました。台湾人の友人に聞いてみたことも含んでいます。
現場を見ないで決めない
写真だけで判断はしてはいけません。
日本にいて目星をつけておくのはいいですが、必ず見せてもらってから契約しましょう。大家さんとの相性も重要です。すぐに対応してくれる人かどうか、ということも判断材料の一つになります。理想としては既に賃貸契約をしたことがある知り合いや友人に立ち会ってもらうといいと思います。自分では思いつかなかった点について大家さんや不動産業者に質問してくれたりするので、できれば同行をお願いしてみましょう。
清潔かどうか
写真ではとてもきれいに写っているのに、実際に見てみたらものすごく汚かったということがあるかもしれません。日本では退去時に室内クリーニングが入りますが、台湾では一般的ではないようです。
家具備え付の物件が多い
賃貸アパートには大抵の場合において家具が備わっています。 ベッド、ドレッサー、エアコン、シャワー付きのバスルームが備わっています。 大きなアパートメントには、テレビ、ソファ、洗濯機、キッチンも付いているところもあります。
賃貸契約をする前に、すべての備え付けのアイテムの状態を確認し、修理や交換について家主と話し合い合意しておく必要があります。 合意せずに契約を行うと問題が起きた時にこじれる可能性があります。
保証金について
保証金 1 ~ 3 か月が通常で、通常は契約終了時に返還されます。契約満了前に退去した場合、家主は敷金を返還しない可能性があるので契約前に確認する必要があります。
周囲の騒音レベルのチェック
道に面した場所に物件がある場合や物件が薄い壁に隔てられているだけという時には、音に敏感な人ではくても騒音が気になるようになるかもしれません。物件が気に入ったら、そのエリアの騒音レベルをチェックするために、日中 (できれば道路が最も混雑するラッシュアワーの時間帯) と夜に近所を訪れて確認してみてもいいかもしれません。
管理人がいるかどうか
入口に管理人がいる物件では、月額 500 ~ 3,000 台湾ドル の管理費がかかる場合があります。 警備員や管理人がいると安全性が高まるということのほかに、不在時に荷物を受け取ってくれるなどをしてくれる利点もあります。
管理されている集合住宅には、専用の中央ゴミ処理室がある場合が多く、ゴミ収集車が自分の地域に来るときだけでなく、いつでもゴミを処分できます。通常はゴミ収集車が音楽を鳴らしながら来るので、その時にゴミを持っていくというルールになっています。
火災報知器やガス警報器などがついているかどうか
地震の多い台湾では、地震によってガス管外れによる一酸化炭素中毒など起こる可能性があります。物件に報知器、警報器がついているかどうかも確認しましょう。
1階の物件は避ける
大雨や台風の際には浸水の危険があるので、できれば最下階の物件は避けたほうがいいでしょう。
建築基準に即しているか
1999 年の大地震後に建てられた建物は、一般的により建築基準に即して建設されているようです。ただし最上階のアパートの多くは、元の構造の一部ではなく、建て増しのように建築基準法を超えて建てられているようです。 火災、台風、地震に対してより弱いと思われるので注意が必要です。
カビの発生について
日本と同じくそれ以上に高温多湿な台湾では、常にカビに対して注意を払わなければなりません。新たなカビの発生を防ぐために、窓を定期的に開けたり、エアコンを使用したり、除湿機を使用したりすることをお勧めします。日本では冬に加湿器を使うことがありますが、台湾では加湿器を使うという概念はないそうです。常に湿度が高いため、除湿器がある生活が当たり前のようです。
事故物件かどうか、風水的にいいかどうか
多くの台湾人は借りようとする物件は事故物件でないか、風水的にいいかをチェックするようです。日本でも事故物件の場合は、不動産屋は必ず伝えなければいけないとされていますが、台湾でも同じようですね。風水的にいいかどうかは自分では分からない場合には、台湾人の友人や既に物件を借りたことがある友達、不動産屋に直接聞いてみてもいいかもしれません。
物件検索アプリ『591』
日系の不動産屋さんも台湾にはありますが、できるだけ安く手軽に済ませたい場合、台湾人の友人に教えてもらったアプリ『591』で探すといいかもしれません。家具付き物件がほとんどのため、スーツケース等に身の回りの物を入れて身軽に引っ越すことが可能と聞き、日本の引っ越しとはずいぶん違うんだなと思いました。便利なアプリの使い方をご紹介します。
591房屋交易の使い方
iphoneもしくはAndroidストアからアプリをダウンロードします。
iphoneはこちら
Androidはこちら
①アプリを立ち上げると首頁(メインページ)が開きます。
②上部に住む地域が決まっている場合は入力して検索もできます。
③黄色い枠で囲んであるものが『租屋』です。租屋は賃貸物件という意味です。
④類型をクリック
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整層住家:マンションやアパート、一軒家
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雅房:バスルームが共有の居住スペース
店面:店舗
辦公:オフィス
住辦:レジデンス
廠房:工場
人気の部屋はすぐに内見が決まってしまうようです。
台湾人の方は慣れているかもしれませんが、私たち外国人は台湾では分からないことも多いので、知り合いに一緒に内見に付き合ってもらうなどした方が安心です。