TOCFL情報ー台湾華語
台湾華語を学んでいくと、どのあたりのレベルにいるのかを知りたい場合にTOCFLを受けるということもあるかと思います。
中国語の検定試験の場合はHSKがありますが、TOCFLは台湾中国語検定で正式名称はTOCFL(華語文能力測験)と言います。
具体的にTOCFLについて知りたい
TOCFL(華語文能力測驗)は、台湾の国家中国語能力試験推進委員会による、中国語を母語としない人向けの台湾華語能力試験です。
TOCFL合格者には認定証が送られます
- 台湾奨学金を申請する為の参考基準
- 外国人留学生を募集している台湾の大学、専門学校等において中国語能力の参考基準
- 台湾での就職活動をする際の中国語能力の証明
- 多くの企業、法人の台湾駐在決定の参考基準
以上がTOCFLのそれぞれの級に合格した場合に送られる認定証によって中国語能力の証明をすることができます。
問題の種類
Band A
聴解問題(80点満点):図の説明、問答理解、対話理解(図画選択肢と文章選択肢)に分かれています。第一部~三部は三択問題で、第四部は四択問題です。
読解問題(80点満点):単文理解、図の説明、選択穴埋め、段落の完成と読解理解に分かれています。
Band B・Band C
聴解問題(80点満点):対話と段落の2つのパートに分かれていて、問題数は50問、4つの選択肢から1つを選ぶ単数選択問題です。
読解問題(80点満点):選択穴埋め問題と文章理解の2つのパートに分かれていて、問題数は50問、4つの選択肢から1つを選ぶ単数選択問題です。
TOCFL受験レベル(級)について
Band A
受験対象者:中国語圏での中国語学習時間が120~360時間の人、あるいは他の国で
の学習時間が240~720時間の方。
語彙数の目安:基礎文法及び500~1000語の基礎語彙を備える人
Level 1:入門級 (A1)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
41点以上
ゆっくりとはっきりした口調で基本的な短い言葉や常用する語を理解することができる。
【読解問題(80点満点)】
42点以上
基本数字と語彙及び簡単な短い文章であれば理解できる。
Level 2:基礎級 (A2)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
57点以上
ゆっくりとはっきりした口調であれば、簡単な話の内容やポイントを把握することができる。
【読解問題(80点満点)】
60点以上
日常生活や仕事で、頻度の高い語彙を用いて書かれた短い文章を理解することができる。
Band B
Level 3:進階級 (B1)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
46点以上
対話の内容が仕事、勉強、娯楽など馴染みのある話題で、また話者の言葉がはっきりしていて、発音標準的であれば、内容の大意や重要な細部を理解することができる。
【読解問題(80点満点)】
48点以上
文章が平易で直接的な簡明な文章であれば、興味のあるテーマや自身の専門分野と関係のある文章は理解できる。
Level 4:高階級 (B2)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
61点以上
専門に関する技術的討論などを含む、標準語で話された一定の長さのある対話でも、内容の抽象いかんにかかわらず、ポイントの大意を理解することができる。
【読解問題(80点満点)】
64点以上
さまざまな目的で書かれた文書を、自身の持っている知識の範囲で推測しながら読解を行うことができるが、文書の内容や難易度により読解速度が異なる。また幅広い分野の語彙力を保有するものの、常用でない慣用語句に弱い面もある。
Band C
Level 5:流利級 (C1)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
50点以上
抽象的あるいは複雑なテーマ、構造や関連性がはっきりしていない話でも理解できる。ただし話者の発音がはっきりしていない時は、細部確認をする必要があるかもしれない。
【読解問題(80点満点)】
52点以上
難しい箇所を再度読解することが可能であれば、文書のテーマが自身の専門領域と関係なくても、長く複雑な文書の細部まで理解することができる。
Level 6:精通級 (C2)
合格点
【聴解問題(80点満点)】
61点以上
不規則もしくはめったに使わない専門用語の講話、放送、報告等の口頭叙述の内容を聞きとることができる。
【読解問題(80点満点)】
69点以上
抽象的、複雑な構造、または相当に口語化された文学作品や非文学作品等をも含み、ほぼ全ての形式で書かれた文書を理解できる。
台湾華語学習用教材など
- 華語八千詞表
- 華語八千詞表(日本語対照表)
- The Ultimate Illutrated Chinese Grammer Guide(看圖學中文語法系列)基礎篇
- The Ultimate Illutrated Chinese Grammer Guide(看圖學中文語法系列)進階篇
どこで受検できる?
2024年現在、日本国内だと東京・広島・仙台・那覇・大阪・名古屋・博多・札幌で受検できます。
日程によってすべての場所で受検できるわけではないので、成績提出の期日が決まっている場合などは注意が必要です。
2024年度 TOCFL受験日一覧(日本国内)
試験日 | 受付期間 | 受検地 |
2024/07/07 | 4/18 〜5/20 | 東京 |
2024/08/25 | 5/28〜7/10 | 東京・横浜・名古屋・大阪・仙台・広島・那覇 |
2024/10/06 | 7/17〜8/21 | 東京 |
2024/11/24 | 9/04〜10/09 | 東京・横浜・名古屋・大阪・博多・那覇・札幌 |