台湾の荔枝(ライチ)について
荔枝(ライチ)が旬の時期を迎えていますが、今年は2月に高温の状況が続き、異常気象などの影響から不作の状況が続いています。通常、台湾では6月から7月中旬ごろにかけていろいろろな品種の荔枝が収穫され、朝市やスーパーなどに並びます。
台湾の荔枝は、風味が良く、果肉がジューシーであることから、国内外で高く評価されています。特に、収穫したてのものが市場に出回る荔枝は、新鮮で甘く、多くの人々に愛されています。
荔枝の収穫時期には各地でライチフェスティバルが開催されます。新鮮で美味しい荔枝を買えるチャンスですが、今年はちょっと開催も難しいのかもしれません。
今回は瑞々しい荔枝についてまとめてみました。
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それでは早速見ていきましょう。
荔枝の種類と収穫時期
黑葉
特長
一般的に広く栽培されている品種で、果肉は白く甘いです。
収穫時期
6月中旬から7月上旬
糯米糍
特長
特に甘くて香りが強い品種です。果肉が柔らかく、ライチ特有の香りが楽しめます。
収穫時期
6月下旬から7月中旬
玉荷包
特長
比較的新しい品種で、果肉が厚くて種が小さいのが特徴です。食べ応えがあり、甘さも強いです。
収穫時期
6月上旬から7月中旬
荔枝はどこで育てられている?
荔枝の産地は南部に多く、荔枝農家では品質向上のための技術開発や農業管理が行われています。台湾のライチ農家は品質管理に非常に力を入れており、高品質なライチを出荷しています。ライチが最も甘く、美味しい時期に収穫するため、果実の品質が保たれており、収穫後、厳密に選別され、傷や病害虫のない高品質な果実だけが市場に出荷されます。
また台湾の消費者はライチの品質に敏感で、高品質なライチを求めるため、農家もその期待に応えるために品質向上に努めています。この需要が高品質なライチの生産を後押ししています。品種改良により、より甘く、果肉が厚いライチが開発されており、これが高品質なライチの生産に寄与しています。
主な産地は以下の通りです。
- 嘉義縣・・・特に大林鎮、朴子市などが主要産地です
- 臺南市
- 屏東縣・・・高樹郷、長治郷が有名です
- 南投縣・・・特に埔里鎮が有名です
ライチフェスティバルに行ってみよう!
台湾では、ライチ(荔枝)の収穫時期に合わせて様々なイベントが開催されます。以下に代表的なライチのイベントについて紹介します。
2024年は開催が難しいと思われますが、今後のために情報を載せておきます。政府からも緊急援助として『113年2月高温農業天然災害現金救助』という情報が掲載されていました。2月の高温時期が長かったため、ライチなどは特に不作の大打撃を受けているようです。
嘉義荔枝節
場所:嘉義県(特に大林鎮、朴子市)
時期:6月中旬から7月上旬
内容:嘉義県で開催されるライチフェスティバルでは、地元の農家が収穫した新鮮なライチを販売します。試食や直売、農園ツアー、ライチを使った料理コンテストなどが行われ、観光客や地元住民が楽しめるイベントです。
台南荔枝節
場所:台南市
時期:6月下旬から7月中旬
内容:台南市では、ライチの収穫シーズンに合わせてライチフェスティバルが開催されます。新鮮なライチの販売や試食会、ライチ農園の見学ツアーなどが行われます。また、地元の特産品やグルメを楽しむこともできます。
屏東荔枝節
場所:屏東県(特に高樹郷、長治郷)
時期:6月中旬から7月上旬
内容:屏東県で開催されるライチフェスティバルでは、観光客が地元のライチ農園を訪れ、収穫体験ができるツアーや、ライチの販売、試食会が行われます。農家との交流や地元の文化を楽しむことができます。
南投荔枝節
場所:南投県(特に埔里鎮)
時期:6月下旬から7月中旬
内容:南投県でもライチフェスティバルが開催され、ライチの直売や試食、農園見学ツアーが行われます。地元の特産品や手工芸品も紹介され、観光客に南投の魅力を伝えるイベントとなっています。
ライチ不作の原因としては、2月の高温が農業に大きな打撃を与えたことが挙げられます。このような天候の変動は、作物の成長に悪影響を及ぼし、収穫量の減少につながります。
台湾の農業は、気候変動の影響を強く受けやすい状況にあり、特にフルーツの生産においては、このような異常気象が深刻な問題となっています。なんとか持ち堪えて美味しいフルーツがたくさん出回るようになってほしいですね。