蓮花金紙(ㄌㄧㄢˊ ㄏㄨㄚ ㄐㄧㄣ ㄓˇ)は蓮花形の金紙は台湾の仏教や道教の寺院でよく見られるもので、紙銭(焼くための供え物)の一種です。台湾では、こうした伝統文化が今も根強く残っており、寺院では蓮花金紙を見かけることがよくあります。
今回は蓮花金紙についてまとめました。
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それでは早速見ていきましょう。
蓮花金紙とは?
蓮花金紙は、故人や神仏に対して供えるための折り紙状の供物です。台湾では、伝統的な宗教儀式や法会(追善供養)で使用されます。特に仏教や道教の寺院で、お盆(中元普渡)や法事の際に多く見られます。
特徴
- 形状:
- 蓮の花の形に折られており、仏教における清らかさや悟りの象徴とされています。
- 蓮の花は、泥の中から美しく咲くため、浄土や輪廻転生の概念とも結びついています。
- 紙の模様・文字:
- 赤い梵字や仏教の経文が印刷されていることが多い。
- 「卍(まんじ)」の記号は、仏教において吉祥の象徴です。日本でも地図記号に卍マークがありますね。
- 「功徳」「福」「解脱」などの言葉が書かれていることもあります。
- 用途:
- 供養のためにお寺や道教の祭壇で焚かれれます。
- 故人の魂が冥界で快適に過ごせるよう、紙銭として焼くことがあります。
- 神仏への感謝や願い事を込めて供える場合もあります。
台湾の宗教文化との関係
台湾では、道教と仏教が深く融合しており、特に民間信仰では「紙銭を燃やして神仏や祖先に捧げる」という習慣が強く残っています。紙銭にはさまざまな種類がありますが、蓮花金紙は特に神聖なものとして扱われ、先祖供養や仏教の法要でよく用いられます。
このような紙製の蓮の花は、寺院の祭壇や供物台に美しく並べられ、儀式の後に燃やされることが一般的です。
蓮花金紙は誰が折るのか?
台湾では、蓮花金紙(蓮花金、蓮花紙)を折るのは寺院の信者やボランティア、僧侶や道士、家族や専門業者が折る場合もあるようです。
寺院の信者や義工(ボランティア)
多くの寺院では、信者やボランティア(義工 / ㄧˋ ㄍㄨㄥ)が集まり、共同で蓮花金紙を折ることが一般的です。
- お寺では、法要や供養の前に、信者が集まり「折り紙のように金紙を折る奉仕活動」を行います。
- 特定の法会(例:盂蘭盆法会、普渡法会)の前には、多くの信者が協力して数百~数千個もの蓮花金紙を準備します。
- この活動は、功徳を積む行為(做功德 / ㄗㄨㄛˋ ㄍㄨㄥ ㄉㄜˊ )とされ、信者にとって重要な修行の一環とされています。
道教や仏教の儀式を執り行う人々(僧侶・法師・道士)
一部の寺院や道観(道教の寺院)では、僧侶や道士(道教の宗教家)が蓮花金紙を折ることもあります。
- 僧侶や法師が特定の経文を唱えながら折ることで、より強い霊的な力を込めるという信仰があります。
- 特に大規模な儀式の際には、儀式を執り行う側が事前に準備することもあります。
家族や親族(特に故人の供養をする人)
台湾では、家庭で故人を供養するために、家族が蓮花金紙を折ることもあります。
- お盆(中元節)や清明節(お墓参りの時期)に合わせて、家庭で蓮花金紙を作り、お供えしたり焼いたりする。
- 「自分の手で折ることで、より故人への思いが伝わる」と考えられている。
- 伝統的な家庭では、お年寄りが孫や子供たちに折り方を教え、家族で一緒に作ることもある。
市場や専門業者(商売として折る人々)
台湾には、蓮花金紙を専門的に作って販売する業者も存在します。
- 「金紙店(金紙舖)」と呼ばれる伝統的な紙銭専門店では、手作業で折られた蓮花金紙を販売しています。
- 需要が多いため、家庭や寺院で作るだけでなく、事前に折られたものを購入することも可能。
- 一部の業者では、機械で部分的に折り加工を行い、手作業で仕上げることもあります。
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台湾好きな中国語学習者。コロナで渡台できなくなり、その間、独学で中国語を学習開始しました。
台湾雑貨、スイーツ、バンド『八三夭』が好きで、台湾の通販サイトチェックは欠かせません。
初めての渡台は2015年で、台湾初心者の王道、胡椒餅や小籠包を堪能しましたが、その後、グルテン過敏症だということが判明!小麦粉なしの生活に切り替え、台湾料理やスイーツも小麦粉なしのものを探し求めては味わっています。
今、台湾でもグルテンフリーのブームが来そうな気配を感じています。通販サイトでは無麩質の文字もちらほら•••。レシピサイトでも米粉を使った饅頭のレシピも出てきていたり。もっと無麩質のものが増えてくれたらいいな〜と願っています。