台湾を訪れたことがある人なら、一度は「この魅力を人に伝えたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。実は、台湾で正式なツアーガイド(導遊)として活躍することは、日本人にも可能なのです!
この記事では日本人が台湾でガイド資格を取り、実際に働くまでのリアルな道のりと、これから目指す方へのアドバイスをお届けします。
台湾でツアーガイドになるには?——「導遊証」という国家資格が必要!
台湾では、ツアーガイドとして報酬を得るには「導遊証(ツアーガイドライセンス)」が必須です。携行しないでガイドをすると罰金対象になります。
▷ 資格取得までの流れ
| ステップ | 内容 |
|---|
| ① 国家試験 | 筆記:観光法規・台湾地理・歴史・文化・言語など 口述:日本語での案内力・応対スキル |
| ② 職前訓練 | 観光局指定の約98時間の研修に参加(対面またはオンライン) |
| ③ 導遊証取得 | 試験合格+研修修了で、交通部観光署から発行 |
| ④ 登録・実務開始 | 旅行会社に登録・契約してツアーを担当 |
※試験は年に1回程度実施され、外国語ガイド枠(日本語)でも受験可能です。
実際に日本人が取得するには?
外国人でも以下の条件を満たせば、試験を受けることができます。
主な受験資格(外国人)
- 台湾における合法な居留資格(就学、就労、永住など)
- 高校卒業以上の学歴
- 中華民国国籍を持たないことは問題にならないが、在留資格は必須
つまり、「台湾に住んでいる or 将来住みたい」という方にとっては、十分に現実的な選択肢なのです。
外国語ガイド枠の試験制度
試験の流れは大きく分けて2段階です:
| 区分 | 内容 | 備考 |
|---|
| ① 筆記試験 | 法規、地理、観光実務、外国語知識など | 日本語枠でも中国語で出題されます(一部科目を除く) |
| ② 口述試験 | 外国語でのガイドシミュレーション | 日本語で実施される(模擬ガイドなど) |
筆記試験の主な科目
| 科目 | 出題言語 | 内容 |
|---|
| 觀光政策與法規(観光政策と法律) | 中国語 | 台湾の観光関連法、規定、倫理など |
| 導遊實務(ガイド実務) | 中国語 | ガイドの基本業務、緊急対応、顧客サービス |
| 台灣地理歷史(地理・歴史) | 中国語 | 台湾各地の観光地、文化、歴史の知識 |
| 外語能力測驗(外国語) | 日本語 | 日本語の文章読解、観光表現など(ネイティブでも油断禁物) |
口述試験(面接・模擬ガイド)
- 日本語で5〜10分程度、台湾の観光地について説明したり、想定質問に答えたりします。
- 試験官は基本的に台湾人ですが、日本語対応で進行します。
- 例えば: 「今から日月潭を案内してください」
「お客様から、パイナップルケーキのおすすめを聞かれたらどう答えますか?」
ここで発音・表現の自然さ・臨機応変な応答力が評価されます。
外国語ガイドの合格率と難易度
- 合格率は20〜35%前後(年により変動)
- 日本語ネイティブでも筆記(特に中国語)で苦戦する傾向があります
- 中国語が苦手でも、努力次第で合格は可能(実際の合格者多数)
日本人が活かせる強み
- 日本人観光客の「本当のニーズ」が分かる
- 日本語で安心してガイドできる
- 日本と台湾の“ちがい”を面白く伝えられる
- 礼儀・時間感覚など、日台で信頼を得やすい
実際に、旅行会社や団体から「日本人向けツアーが得意な人材」として評価されることも多いのです。
これから目指す方へ|アドバイス
- まず台湾華語を学ぼう!
筆記試験や現地対応では、ある程度の中国語力が必要です。最初はBopomofoや拼音、日常会話から始めましょう。
- 観光が好き、歴史が好き、雑談が好き——その気持ちが武器
ガイドは「おしゃべり力」も大切。日本の友人と話すように、楽しんで伝えられるかが成功のカギです。
- 試験の過去問を入手しよう
台湾政府観光局や留学生団体、日本人ガイド経験者のブログなどに情報があります。
- すでに活動している日本人ガイドとつながろう
SNSやLINEグループで情報交換できます。
- まずは「旅のボランティアガイド」や「留学生向けイベントの案内」からでもOK
経験を積むことが大切です。そこから道が開けます!
まとめ|あなたの“台湾愛”を仕事にしませんか?
台湾が好き。人と話すのが好き。旅をもっと深く伝えたい。
そんなあなたに、ツアーガイドという仕事はぴったりです。
台湾で活躍するガイドになるという夢は、情熱と少しの努力で、きっと実現できます。
ABOUT ME
台湾好きな中国語学習者。コロナで渡台できなくなり、その間、独学で中国語を学習開始しました。
台湾雑貨、スイーツ、バンド『八三夭』が好きで、台湾の通販サイトチェックは欠かせません。
初めての渡台は2015年で、台湾初心者の王道、胡椒餅や小籠包を堪能しましたが、その後、グルテン過敏症だということが判明!小麦粉なしの生活に切り替え、台湾料理やスイーツも小麦粉なしのものを探し求めては味わっています。
今、台湾でもグルテンフリーのブームが来そうな気配を感じています。通販サイトでは無麩質の文字もちらほら•••。レシピサイトでも米粉を使った饅頭のレシピも出てきていたり。もっと無麩質のものが増えてくれたらいいな〜と願っています。