ゴールデンシャワー?台湾で阿勃勒の花が見頃
阿勃勒(ㄚ ㄅㄛˊ ㄌㄟ)という木(花)をご存知ですか?
5月下旬の時点で台湾では阿勃勒の花が満開で見頃を迎えているようです。台湾などのモンスーン地帯で生育する阿勃勒について調べてみました。
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それでは早速見ていきましょう。
阿勃勒について
生育地域はどこ?
阿勃勒は日本名でナンバンサイカチという木でインド、スリランカ、バングラデシュ、ミャンマーが原産です。日本でも阿勃勒は生育していますが、沖縄、奄美大島、小笠原諸島以外では花が開花しないのだそうです。沖縄でも夏の訪れを告げる花としても知られています。
どんな花なの?
別名ゴールデンシャワーとも呼ばれている
阿勃勒の花は黄金色のような濃い黄色で、その様子はまるで黄色いシャワーを浴びているかのように見えるので、別名ゴールデンシャワーとも呼ばれています。
黄金色と言うと日本では秋の象徴とも言える銀杏の木を思い浮かべる方もおおいのではないかと思います。秋の澄み渡った青空に黄金色の銀杏並木は、冬を迎える前の秋の風物詩の一つにもなっていますね。
しかし台湾では、黄金色と言えば阿勃勒で、初夏の青空に黄金色のシャワーが降り注ぐイメージを皆さん感じているようです。
タイの国花
タイの国では阿勃勒は国花になっています。タイでは『王の樹』という意味のラーチャ・ブルックと呼ばれています。風に揺れてゆらゆらと揺れたり、花が散る時には花吹雪のようになりますが、日本の桜に対して抱いている女性的なイメージとは対照的に、ラーチャ・ブルックは王の樹と呼ばれていることからも分かるように男性的なイメージで捉えられています。
花言葉
男性的なイメージで捉えられている阿勃勒ですが、花言葉はなんと『可憐』ということで、とても不思議な感じがします。またもう一つの花言葉『印象的な瞳』というのもあります。どちらも何となく少女感が漂う花言葉となっています。
樹皮からタンニンが採れる
阿勃勒は豆科の木で落葉樹です。
果実は薬用成分があり、樹皮からはタンニンが採れます。タンニンは私たちの身近なものではお茶の葉もタンニンが含まれます。タンニンは動物や寄生虫などによって傷つけられることを防いだり、厳しい気候条件から植物を守る役割もあります。そのタンニンは革を鞣すのに利用される時にはタンニン、と呼ばれ、一般的にはカテキンとかポリフェノールとかフラボノイドと言ったように用途に応じて名称が変わります。
タンニンとカテキンは全く別物と思っていたので、阿勃勒を調べることにより呼び方が違うだけで、同じことを言っていると知った時にはびっくりしました。
台湾ではどこで見られる?
台湾南部
白河大山宮
新營阿勃勒大道
白河蓮花季
山裏Plant Vibes Coffee 露營咖啡
日本でも見られる?
日本では沖縄、奄美大島、小笠原諸島で見ることができます。それ以外の地域に生息していても、花は咲かないのだそうで、できれば開花時期に合わせてゴールデンシャワーを浴びてみたい(金運がアップしそうな気がします!)です。