台湾の航空会社がいま面白い!4社それぞれの「台湾らしさ」が空の上へ台湾好き注目!台湾4大航空会社が続々進化|機内食・故宮コラボ・北米路線・世界1位まで最新ニュースまとめ
台湾旅行をするとき、航空会社は何を基準に選びますか?
運賃、出発時刻、羽田か成田か、預け荷物の条件、マイル……。
もちろん実用面は大切ですが、台湾好きになればなるほど、
「せっかく台湾へ行くなら、台湾の航空会社に乗りたい」
と思う人も少なくないのではないでしょうか。
そんな台湾好きにとって、2026年秋はちょっと気になるニュースが続いています。
チャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長榮航空)、スターラックス航空(星宇航空)、そしてタイガーエア台湾(台灣虎航)。
台湾を代表する航空会社各社が、それぞれ全く違う方向からサービスを進化させているのです。
キーワードは、
「台湾グルメ」
「故宮の国宝」
「北米」
「プレミアムエコノミー」。
航空会社の話なのに、なんだか台湾文化そのものを見ているようで面白い。
今回は、台湾好きの日本人目線で4社の最新ニュースを見ていきます。
チャイナエアラインは「台湾に着く前から台湾グルメ」

最初はチャイナエアライン。
2026年10月から、米国ロサンゼルスとオンタリオを出発して台湾・桃園へ向かう便で、ニューヨーク・ブルックリンの台湾料理レストラン「WENWEN(文文)」とコラボした機内食が登場します。
WENWENはミシュランガイドにも掲載された台湾料理店。
創業者兼シェフのEric Sze氏が、昔ながらの台湾料理に現代的なアイデアを組み合わせた「新しい台湾の味」を提供しています。
チャイナエアラインの公式発表によると、対象となるのはエコノミークラス、プレミアムエコノミー、ビジネスクラスの3クラスです。
エコノミークラスには、なんと台湾の庶民料理の代表格、
「滷肉飯(ルーロー飯)」
が登場します。
その後も、
・蔥薑雞腿菜飯(葱と生姜を使った鶏もも肉の炊き込みご飯)
・濃香牛油乾拌麵(牛脂を使った汁なし麺)
・花雕老皮嫩肉炒飯(花雕酒を使った炒飯)
などが順次予定されています。
さらにプレミアムエコノミーには、エビや豚肉をのせた台湾風おこわ「油飯」。
ビジネスクラスには、サツマイモを使ってモチモチした食感に仕上げた麺料理と麻婆ソースを組み合わせた創作料理など、かなり攻めたメニューも用意されています。
機内食というより「台湾へのプロローグ」
台湾好きとして面白いのは、単に豪華な食事を提供するという方向ではないこと。
チャイナエアラインが前面に出しているのは、
「台湾らしい味」
です。
海外から台湾へ向かう飛行機の中でルーロー飯を食べ、数時間後には本物の台湾の街へ降り立つ。
考えてみれば、かなり楽しい演出です。
飛行機を単なる「移動手段」にするのではなく、
「台湾旅行は機内から始まっている」
という体験に変えようとしているようにも見えます。
実はチャイナエアライン、機内食コラボがかなり豪華
今回のWENWENだけではありません。
台湾発便では、
「大腕燒肉」
「T+T」
「小小樹食」
「雙月」
といった台湾の人気店ともメニューを共同開発しています。
さらに、
法朋烘焙甜點坊、
Aunt Stella、
天仁茗茶、
Peet’s Coffee
などの商品も機内で提供しています。
台湾旅行中に見かける名前が、そのまま飛行機の中に登場する。
台湾グルメ好きなら、チャイナエアラインの機内食は今後かなり注目しておきたいポイントになりそうです。
タイガーエア台湾は、飛行機そのものを「空飛ぶ故宮」に

一方、まったく別の方向へ進んでいるのがタイガーエア台湾です。
国立故宮博物院とのコラボレーションを発表し、故宮が所蔵する国宝級の文物や名画10点をモチーフにした特別塗装機を展開します。
テーマは、
「國寶出遊去」
日本語にするなら、
「国宝がお出かけ!」
といったところでしょうか。
タイガーエア台湾の公式サイトでは、この機体を
「移動する空中博物館」
というコンセプトで紹介しています。
あの「肉形石」も飛行機に?
デザインには、故宮好きならおなじみの作品も登場します。
たとえば、
「肉形石」。
豚の角煮そっくりに見える、故宮博物院の大人気展示です。
さらに中国山水画を代表する名作、
「富春山居圖(富春山居図)」
なども選ばれています。
国宝級の文化財がLCCの機体に描かれて世界中を飛び回る。
「格安航空会社」と「故宮博物院」という、一見まったく違う組み合わせなのに、妙に台湾らしいのが面白いところです。
台湾と日本を結ぶキャラクターまで登場
今回の企画をさらに面白くしているのが、故宮だけで終わっていないこと。
タイガーエア台湾の特設サイトには、日本各地のキャラクターも登場しています。
大分、沖縄、岡山、秋田、高知、宮崎、鳥取、新潟、福島など、タイガーエア台湾が結ぶ地域に関連するキャラクターが参加しています。
タイガーエア台湾は日本地方路線が多い航空会社です。
台湾と日本の地方都市を結ぶ航空会社だからこそ、
「台湾の文化を日本へ、日本の地方文化を台湾へ」
という交流までデザインに盛り込んでいるのが興味深いところです。
スターラックス航空は、いよいよ北米を本格攻略

台湾の航空会社の中でも、比較的新しい存在でありながら急速に存在感を増しているスターラックス航空(星宇航空)。
こちらは文化や機内食ではなく、
「ネットワーク」
で大きく動いています。
2026年9月23日、スターラックス航空はアメリカン航空とのコードシェア便の販売を開始しました。
実際のコードシェア運航開始は2026年9月30日です。
アメリカ到着後、さらに20都市へ
今回の提携によって、台湾から米国へ飛んだあと、アメリカン航空の路線網を利用して北米20都市へ乗り継げるようになります。
スターラックス航空が紹介している主な都市には、
ニューヨーク
ボストン
フィラデルフィア
アトランタ
シャーロット
マイアミ
オーランド
ダラス・フォートワース
デンバー
ラスベガス
などがあります。
スターラックスで太平洋を渡り、そのままアメリカン航空へ。
台湾の航空会社が「台湾へ行くための航空会社」だけではなく、
「台湾をハブにして世界へ移動するための航空会社」
になろうとしていることがよく分かります。
1枚の航空券、行李直掛もポイント
スターラックス航空が今回のコードシェアで挙げているメリットは3つ。
ひとつは、全行程を1枚の航空券として発券できること。
もうひとつは、条件を満たせば預け荷物を最終目的地まで通しで扱える「行李直掛」。
そして今後、両社のマイレージ会員がコードシェア便で相互にマイルを積算できる仕組みについても準備を進めているとしています。
日本から台湾へ遊びに行く旅行者には直接関係が薄く見えるニュースですが、スターラックスがどこを目指しているのかを見るうえでは、とても象徴的な出来事です。
エバー航空は「プレミアムエコノミー」で世界一

そして台湾航空界のベテラン、エバー航空。
2026年のSKYTRAX「World Airline Awards」で、
「World’s Best Premium Economy Class」
つまり、
「世界最高のプレミアムエコノミークラス」
1位を獲得しました。
さらに、
「Best Premium Economy Class Amenities」
「World’s Most Family Friendly Airline」
でも1位。
合計3部門で世界1位となりました。
しかも11年連続「5つ星航空会社」
エバー航空はSKYTRAXの「5-Star Airline」認定も11年連続で維持しています。
2026年は合計18部門でトップ10入り。
プレミアムエコノミーだけを見ても、
世界最高のプレミアムエコノミー 1位
アジア最高のプレミアムエコノミー 1位
プレミアムエコノミー機内食 世界2位
プレミアムエコノミー座席 世界3位
という評価を受けています。
台湾旅行でプレミアムエコノミー?
日本―台湾は3〜4時間程度の路線が中心なので、
「台湾旅行にプレミアムエコノミーは必要?」
と思う人もいるでしょう。
確かに、台湾だけが目的地ならエコノミークラスでも十分という人は多いはずです。
しかしエバー航空は、桃園空港をハブとして北米やヨーロッパへの路線も展開しています。
そう考えると、
日本 → 台北 → 北米・欧州
という旅では、プレミアムエコノミーの存在感が一気に大きくなります。
「台湾で乗り継いで世界へ」という旅を考えると、エバー航空の強みがよく見えてきます。
4社を並べると、それぞれの個性がはっきり見える
今回のニュースを整理すると、とても面白いことに気づきます。
同じ台湾の航空会社なのに、力を入れているポイントがかなり違うのです。
チャイナエアライン
「食で台湾を感じてもらう」
台湾料理店とのコラボによって、機内そのものを台湾旅行の一部にしています。
タイガーエア台湾
「台湾文化を世界へ運ぶ」
故宮博物院の国宝を飛行機に載せるという、台湾文化そのものを前面に押し出した戦略です。
スターラックス航空
「台湾から世界へつなぐ」
アメリカン航空とのコードシェアで、北米ネットワークを一気に拡大しています。
エバー航空
「サービス品質で勝負する」
プレミアムエコノミーをはじめ、世界的な航空サービス評価で実績を積み重ねています。
台湾好きにとって航空会社は「移動手段」だけではない
台湾が好きになると、旅行の楽しみは現地だけではなくなってきます。
空港へ行く。
搭乗ゲートに台湾の航空会社の機体が見える。
機内で台湾華語のアナウンスが流れる。
台湾料理が出てくる。
そして桃園空港に降り立つ。
この一連の時間まで含めて、
「台湾旅行」
になっていくのではないでしょうか。
今回の4社の取り組みを見ていると、航空会社自身も「飛行機で人を運ぶ」だけではなく、
食、
文化、
デザイン、
サービス、
国際ネットワーク
を使って、それぞれ違う台湾の魅力を伝えようとしていることが分かります。
次の台湾旅行、航空会社から選んでみるのも面白い
航空券を検索すると、つい価格だけを見てしまいがちです。
もちろん値段や時間は重要。
でも、
「今回は機内食でチャイナエアライン」
「故宮ラッピング機に乗れるならタイガーエア台湾」
「スターラックスを一度体験してみたい」
「少し快適に行くならエバー航空」
そんな選び方があってもいいのかもしれません。
台湾へ向かう数時間も、台湾旅行の一部。
そう考えると、次回の航空券検索が少し楽しくなりそうです。
※航空会社のサービス内容、運航路線、対象便、機材、機内食などは変更されることがあります。利用時には各航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。

