台湾の刑務所スイーツが大人気!宜蘭の生チョコと知られざるグルメ
台湾で今、意外な場所から生まれたスイーツが話題になっています。
その場所とは、なんと「刑務所」。
2026年10月、台湾北東部にある宜蘭刑務所(宜蘭監獄)が製造する生チョコレートが、SNSのThreadsをきっかけに大人気となりました。
あまりの注文の多さに、刑務所側は10月22日、新規注文の受付を一時停止すると発表。年末まで注文が埋まってしまうほどの人気ぶりです。
実は台湾には、刑務所や拘置所で作られた商品を一般の人が購入できる、公式オンラインショップがあります。
しかも販売されているのは、チョコレートだけではありません。パイナップルケーキ、ネギ餅、台湾茶、コーヒー、革製品、石けんなど、品ぞろえは驚くほど豊富です。
今回は、台湾で話題になった宜蘭刑務所の生チョコレートをきっかけに、知られざる「台湾の刑務所グルメとものづくり」の世界を紹介します。
SNSで大人気!宜蘭刑務所の「生可可」とは?
台湾・宜蘭県三星郷にある宜蘭刑務所では、受刑者による職業訓練の一環として食品や工芸品が製造されています。
その中でも、2026年10月に大きな注目を集めたのが「生可可」。
日本でいう生チョコレートに近い冷凍スイーツです。
毎年10月から翌年4月までの季節限定商品で、価格は1箱300台湾ドル。
台湾メディアによると、7〜8年前から製造されている商品だそうです。
濃厚でなめらかな口当たりが特徴で、公式サイトでは冷凍庫から取り出して食べる楽しみ方も紹介されています。
SNSでは、実際に食べた人たちから「驚くほどおいしい」「1箱しか買わなかったことを後悔した」という声が上がり、瞬く間に話題になりました。
1日約100箱!ついに新規注文を停止
宜蘭刑務所が1日に製造できる生チョコレートは、約100箱。
ところがSNSで話題になったことで、注文が一気に増加。予約は年末まで埋まる事態になりました。
刑務所では生チョコレート以外にも、パンや旧正月向けの食品などを製造しています。
そのため生産能力にも限界があり、2026年10月22日には新規注文の受付を一時停止することが発表されました。
すでに受け付けた注文については順次製造・発送し、生産体制を調整したうえで、受付を再開する方針です。
ちなみに、生チョコレートは予約販売の商品で、刑務所に行けばいつでも買えるというわけではありません。
再び販売される日を楽しみにしている台湾のスイーツファンも多そうです。
宜蘭刑務所では生チョコ以外にも販売している!
宜蘭刑務所の公式オンラインショップを見てみると、生チョコレート以外にも魅力的な商品が並んでいます。
例えば、台湾産の豚脂を使った「蔥油餅」は120台湾ドル。
ほかにも、宜蘭の特産品である金柑を使った「金棗酥禮盒」は12個入り250台湾ドル、アーモンド菓子「杏仁酥」やクルミ菓子「核桃酥」は、それぞれ78台湾ドルで掲載されています。
さらに、伝統工芸の飾り糸を使った「纏花耳環(飾り糸のイヤリング)」まで販売されています。
刑務所で作っているものと聞くと、家具や木工製品を想像するかもしれませんが、台湾では地域の食文化を反映した食品やアクセサリーも作られているのです。
生チョコは宜蘭だけじゃない!台湾の女子刑務所も注目
実は、台湾にはチョコレートを製造する刑務所がほかにもあります。
桃園女子刑務所の抹茶生チョコレート
台湾北部の桃園女子刑務所では、「抹茶生可可」という抹茶風味の生チョコレートが公式オンラインショップに掲載されています。
掲載価格は265台湾ドル。
通常の「生巧克力」というチョコレートもあり、こちらは235台湾ドルです。
桃園女子刑務所では、このほか柴犬やケーキの形をした手作り石けんも販売しています。
台中女子刑務所の「MISS經典巧克力」
台中女子刑務所には、「MISS經典巧克力」というチョコレート製品があります。
同施設では、製菓、コーヒー、革製品、ウェブデザインなどの職業訓練を実施しています。
公式サイトによると、チョコレートはメディアでも取り上げられ、注目を集めてきた商品です。
刑務所で習得した技術が、出所後の仕事につながることも期待されています。
パイナップルケーキまで!台湾の刑務所グルメ
台湾土産の定番といえば、鳳梨酥(パイナップルケーキ)。
実はこれも、台湾の刑務所や拘置所でも製造されています。
例えば、台北刑務所では12個入りのパイナップルケーキが250台湾ドルで掲載されています。バターを使った生地にパイナップルと冬瓜を使った餡を組み合わせた商品です。
台北拘置所には、台湾パイナップルを使用した「土鳳梨酥」があり、10個入り270台湾ドル。
台湾東部の花蓮拘置所でも、オリジナルのパイナップルケーキやクランベリー味を組み合わせたギフトセットを販売しています。
同じパイナップルケーキでも、施設ごとに商品内容や価格が異なるのが面白いところです。
また、公式ショップには、手作り天ぷら、韓国風キムチ、薬膳スペアリブスープ、コーヒー豆、台湾茶なども掲載されています。
もはや「刑務所で作られた商品」というだけでなく、台湾各地の食品を見つけられるショッピングサイトといってもよさそうです。
一般の人も買える!台湾の公式オンラインショップ
これらの商品を紹介しているのが、台湾法務部矯正署の「矯正機關自營產品展售商城」です。
台湾の刑務所や拘置所が製造する商品を、一般消費者向けに紹介・販売する公式ショッピングサイトです。
食品のほかにも、伝統工芸品、陶器、革財布、バッグ、木工製品、手作り石けんなど、多彩な商品が掲載されています。
会員登録をしなくても注文できる仕組みがあり、商品の製造施設ごとに注文と配送を管理しています。
ただし、日本への直接配送に対応しているかどうかは確認できていません。台湾旅行中の購入や、日本からの注文を考えている人は、事前に各施設に問い合わせる必要があります。
刑務所の商品が人気になる、その背景にあるもの
台湾の刑務所で商品が製造される背景には、受刑者の技能習得と社会復帰を支援する目的があります。
例えば台中女子刑務所では、食品製造だけでなく革製品やウェブデザインなどの職業訓練も実施しています。
単に商品を販売するだけでなく、社会に戻ったときに役立つ技術を身につけることが重要な目的となっているのです。
日本でも「CAPIC(キャピック)」という刑務所作業製品の販売がありますが、台湾の公式サイトでは、食品の種類が非常に豊富なことが印象的です。
刑務所で作られた生チョコレートがSNSで話題になり、一般の消費者が購入する。
その人気の裏側には、受刑者たちのものづくりと、社会復帰につながる職業訓練の取り組みがあります。
まとめ|台湾の意外な名物は、刑務所からも生まれていた
台湾旅行の楽しみといえば、夜市グルメやスイーツ、台湾茶、雑貨などが思い浮かびます。
しかし今回調べてみると、刑務所という意外な場所からも、魅力的な商品が数多く生まれていることが分かりました。
宜蘭刑務所の生チョコレートをはじめ、桃園女子刑務所の抹茶生チョコ、台中女子刑務所のチョコレート、そして各地のパイナップルケーキ。
台湾の食文化を知る、新しい切り口としても興味深い存在です。
台湾好きの方は、ぜひ一度、公式オンラインショップをのぞいてみてはいかがでしょうか。
公式サイト: https://shop.mjac.moj.gov.tw/
※商品価格・掲載状況は2026年10月23日時点で確認した情報です。
受付停止・予約販売・在庫切れの商品もあり、掲載されていることが必ずしも即時購入可能であることを意味しません。

