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みんな持ってる?台湾人の英語名について

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台湾の芸能人の方々もそうですが、台湾人は英語名も持っていることが多いですね。イギリス領だった香港では英語名は通称名ではなく、パスポートにも記載されていたように思いますが、台湾の場合には英語名は一般的には通称名で、本名は漢字名になっています。

実際のところどうなの?ということを聞いたことも含めてまとめました。

英語圏ではない国の人たちが英語名を名乗る国は他にもある?
なぜ英語名を名乗るの?
英語名が台湾人のアイデンティティの一つになる?

英語圏ではない国の人たちが英語名を名乗る国は他にもある?

植民地の歴史がある国の場合

マレーシア、シンガポール、香港といった大英帝国の旧植民地や、アメリカの植民地となったフィリピン、アフリカで英語名の使用が一般的と言われています。

植民地時代の名残もあり、それぞれの国ではビジネスの場では特に英語名を使うことも多いようです。

アメリカやイギリスの植民地ではなかった台湾の場合

台湾人の大半は母国語以外の名前を通称名として使うようです。英語の名前は中国語の名前と一緒に使われ、日常生活では中国語の名前に取って代わられることさえあります。例えば友達同士で話していて、英語名は思い浮かんでも中国語名が思い浮かばないということが割と高い頻度であるといいます。

なぜ英語名を名乗るの?

これには諸説あるようで、ちょっと詳しく見ていきます。

中国名は発音が難しすぎる?

中国名は外国人には発音が難しすぎて覚えられないから

台湾人はよく、中国名は外国人には発音が難しすぎて覚えられないと言います。確かにそうかもしれませんが、同じアジア圏の私たち日本人はたとえ英語圏で勉強し、その結果何年もそこで暮らすことになったとしても、英語の名前を使うことはほとんどないです。名前の発音がしづらいことから、ニックネームで呼ぶことはあったとしても英語名を名乗るということはあまりしないと思います。

ちなみに英語名は小学校や英語教室や幼稚園の英語の学習などで英語の先生に付けてもらうか、最近では両親が英語名を付けることも増えているようです。

台湾人同士でも英語名を使用する

台湾人は中国語で会話するときや、周囲に外国人がいないときにも広く英語名を使用しています。台湾では、友人や同僚の間では英語名が知られているのに対し、中国語名は覚えているどころか聞いたこともないということがよくあるようです。

中国名ではなく英語名で呼ばれることを好んだ

ABT(アメリカに移住して台湾に帰国した人々)の存在

1960年代初頭にアメリカが移民法を緩和した後、多くの台湾人が台湾からアメリカに移住しました。彼らの米国への入国は、技能者に優遇措置を与える法律によって規制されていました。

日本統治時代、台湾人は行政や政治に携わることを禁じられていたため、優秀な台湾人は医療分野や理工学の分野で活躍しました。高度な教育を受けた医師や看護師、エンジニアである彼らはアメリカにとって有益な人材であり、後にアメリカで最も優秀なエンジニア、教授、科学者の中でかなりの割合を占めるようになりました。

1970年代後半になると、台湾の経済的台頭とアメリカでの移民の受け入れは縮小し、1990年代以降、多くの「ABT(台湾系アメリカ人)」が台湾に戻ってきました。その際、彼らは米国で蓄えた富を携えてやってきたため、地元住民は彼らを社会的に成功した人とみなしました。また当然のことながら、ABTの人々は外国人(この場合は英語)の名前を使うことで、一般の台湾人と簡単に見分けることができるように差別化を図ったとも言われています。

英語名への憧れ

ABTの人々の憧れということもあり、台湾での英語教育が幼少期から始まり、国の政策として小学校から英語教育が始まるということも相まって、英語名があることが当たり前で、お互いに英語名で呼ぶということも少なくないと聞きます。

ビジネスの場で必要

ビジネスの場において、自分の本名の他に英語名があるかどうかを尋ねられる、もしくは海外での取引において英語名を使用して英語でコミュニケーションを取るということが必要とされるため、英語名を使っているというケースもあります。

英語名が台湾人のアイデンティティの一つになる?

台湾では英語教育は小学校から開始し、国民の英語能力向上が重点政策の一つになっています。台湾は世界有数の半導体やIT事業産業があります。台湾では世界共通言語である英語の習得と技術力を持った人材育成こそが必要とされています。

急速な英語教育により、台北市、新北市辺りでは若い世代を中心に、英語レベルは標準的に話せるという結果も出ています。実際、初めて台湾へ行った時に小学生か中学生くらいの男の子に英語で道を尋ねたら、流暢な英語で答えが返ってきたことがあります。今思えば、台湾の英語教育の結果が出始めていた頃なのかもしれません。

英語名も英語教育の上で、モチベーションの一つになっているのかもしれません。英語名があることで、英語が身近に当たり前のように使いこなせる環境にもなっているのかもしれないですね。

ちなみに日本では本名の名前を英語表記しても違和感がないように名付けられる親御さんもいらっしゃるようですが、台湾では英語名が浸透しているせいか、本名で英語読みしても違和感がないという名前の方には出会ったことがないです。発音が英語とはかなり異なるからなのかもしれないですね。

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Sue
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管理人
台湾好きな中国語学習者。コロナで渡台できなくなり、その間、独学で中国語を学習開始しました。 台湾雑貨、スイーツ、バンド『八三夭』が好きで、台湾の通販サイトチェックは欠かせません。 初めての渡台は2015年で、台湾初心者の王道、胡椒餅や小籠包を堪能しましたが、その後、グルテン過敏症だということが判明!小麦粉なしの生活に切り替え、台湾料理やスイーツも小麦粉なしのものを探し求めては味わっています。
今、台湾でもグルテンフリーのブームが来そうな気配を感じています。通販サイトでは無麩質の文字もちらほら•••。レシピサイトでも米粉を使った饅頭のレシピも出てきていたり。もっと無麩質のものが増えてくれたらいいな〜と願っています。
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