台湾のいい香りの花ー玉蘭花って知ってる?
台湾のタクシーに乗ると、フロントガラスのところにゆらゆらと揺れている玉蘭花。白い可憐な花でゆらゆらと揺れるたびに良い香りが漂います。
この玉蘭花はよく廊(お寺)や交差点で信号待ちをしている時など、売っている方をよく見かけます。タクシーやバスの運転手の方が多く買うこの花は台湾の生活に溶け込んでいるようにも見えます。
とても良い香りがするので、聞いてみると、花瓶に挿す切花ではないけれど、強い芳香のため数日は香りを楽しめるとのこと。天然の芳香剤とかエアーリフレッシュナーのように用います。
玉蘭花について調べようとは思っていたものの、いつの間にか忘れてしまっていたので、調べてみることにしました。
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それでは早速見ていきましょう。
玉蘭花はどんな花?
別名
望春花
玉蘭花は別名、望春花とも呼ばれています。
望春花と聞くと望春風の歌を思い出します。エバー航空の台湾着陸時に流れる曲で、台湾人もこの曲を聞くと台湾に帰ってきた!と思うほど誰もが知っている曲になっています。以前、『望春風の歌を聞いたことがありますか?』の記事で詳しく書きましたので、興味のある方はぜひご覧になってください。
もしかすると望春風で漂っていた香りはこの花の香りかもしれないですね。
マグノリア科の植物
マグノリアアルバ(Magnolia × alba)は、ホワイトチャンパカ、白檀、白玉蘭の木としても知られ、東南アジアや東アジアの熱帯地域で栽培されています。正確な起源は不明ですが、マグノリア・チャンパカとマグノリア・モンタナの雑種と考えられています。
特長
常緑樹で30メートルほどの高さにまで成長します。葉はシンプルな楕円形をしており、花は蝋のような質感の細長い花柄が緑色の雌しべを囲んでいます。花びらは白かクリーム色で、直径5cmほどの大きさ、12枚の花びらがあります。強い芳香があり、特に日没後に強く香るのが特長です。
玉蘭花はどんな時に使われている?
アジア、特に中国や東南アジアの熱帯・亜熱帯地域で観賞用として広く栽培されています。
台湾
台湾では、花が開く前に木から摘み取られ、その束が針金で繋がれ、道端でトラックやタクシーの運転手に売られています。花は数日間香りを保ち、しぼんだら新しい花と交換してまた香りを楽しみます。
インドネシア・タイ
インドネシアでは、特に伝統的な結婚式で花嫁が身につける花輪として、他の香りのよい花と一緒に使われアレンジされています。この花はタイでも同様に使われ、伝統的な結婚式の花輪として新郎新婦が身につけます。
どこで買える?
廊(お寺)の前や交差点の辺りに針金で通して吊るせるように販売している方がいらっしゃいます。とてもいい香りがするので、買って滞在中に香りを楽しむのもいいかもしれません。
香水のない時代や香水が高価であった時代は、女性が洋服の襟の辺りにこの玉蘭花の香りを移していたと言われています。
調べてみると玉蘭花の香りの香水もあるようです。マグノリアアルバという表記でしたが、似ているのかそのままの香りなのか気になっています。
本当に嫌味のない華やかな香りで、他の国では結婚式に使われるなど納得してしまいます。皆さんもぜひ台湾を訪れたときには、ぜひ手に取ってみてください。