言語学習でのアウトプットの方法について
言語学習において、基本の柱になるのはインプットとアウトプットです。
私たち日本人は一般的にインプット形式の学習は得意で、アウトプットは苦手と言われています。
例えば英語学習において、日本では単語、イディオム、文法を覚えたあとは、ひたすら長文読解という学習をします。高校受験や大学受験などでは英語の教科は外せない教科で、長文読解をして理解力を問うという試験は、採点者側からしたら効率のいいテスト方法なのだと思います。
そのため、言語学習のゴールが『試験に合格するため』となりがちです。
本来は言語というものはツールの一つで、コミュニケーションを図るためのものであるのに、本来の持つ性質から著しくかけ離れてしまっているわけです。
今回は、『試験に合格するため』ではなく、『コミュニケーションを図るため』のアウトプット方法について深堀りします。
以前、『言いたいことが言えない状態から脱するには?』というテーマでまとめました。アウトプットにも関連することを書きましたので、そちらも宜しければご覧ください。
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それでは早速見ていきましょう。
アウトプットの方法
言語学習において、アウトプットは非常に重要な要素です。
アウトプットを通じて学んだ知識を実際に使うことで、記憶が定着し、応用力が向上します。
いくつか方法がありますので、見ていきましょう。
日記やジャーナルを書く
最近、ジャーナリングという言葉をよく聞きます。
基本的には日記と似ていますが、ジャーナルは日記の他に、長期目標や短期目標も一緒に書き込むものです。
お好きな方で続けてみるのがいいかなと思います。
文書は短くても長くてもいいですが、間違った言い方や文法で書かないようにするといいかもしれません。
私の場合は、ジャーナルは英語で書いていますが、ひとまず書いた後、文法的に間違っていないか、その言い回しであっているかを確認しています。
確認方法は様々ですが、明らかに間違っていない場合にはいいのですが、怪しいなと思った場合には、ChatGPTなどに聞いたりします。
言い回しが合っているか?
『~(文章)』はこの言い回しであっていますか?自然な言い方にしてください、と聞きます。ある程度、添削をしてくれたりします。
もちろんオンライン辞書で使い方を調べるのもいいですね。
文法的に合っているか?
『~(文章)』のSVOC(主語、動詞、目的語など)を明らかにして、文法的に合っているかどうか検索してください、と聞いてみます。
例えば、『暑假,我沒有去哪裡.』と書くとします。
夏休みの間、どこにも行かなかった、という意味で書いたとします。
ChatGPTに暑假,我沒有去哪裡.は文法的に正しいですか?自然な言い方でない場合には直してください、と聞きました。
回答は以下の通りです。
「暑假,我沒有去哪裡.」は意味は伝わりますが、文法的には少し不自然です。自然な表現にするなら、次のように言うと良いでしょう。
「暑假期間,我沒有去任何地方。」または「暑假,我哪兒也沒去。」
どちらも、「夏休みの間、どこにも行かなかった」という意味で、自然な言い回しになります。
このような回答になりました。
「暑假期間,我沒有去任何地方。」の任何はanywhereとかwhicheverという意味合いの、どこにも、どれにも、という意味になります。
ChatGPTに頼り切るのはよくないですが、上手に活用するといいですね。
言語交換パートナーと会話する
言語交換アプリやオンラインコミュニティを利用して、学習中の言語を母語とする人とパートナーになり、会話をするという方法があります。
私自身はこれはしたことがないのですが、Hi!Nativeというアプリを通じて、こういう時はどんな風に言ったらいいのか、ということを質問したり、逆に日本語の質問がある時には答えるようにしています。
会話をしなくても、テキストメッセージでやりとりできるので、アウトプットにはなります。
自分の考えを録音して聞き返してみる
これは母語を録音して聞いてみてもそうですが、非常に!違和感があります。
まず自分の声ってこんな声だったっけ?というように感じるのではないでしょうか。
そう考えるとアナウンサーや司会業をされている方は、活舌もいいし、聞き取りやすい声なんだなと実感します。
さて、自分の考えや独り言を録音して聞き返してみると、いろいろな気づきがあります。例えば台湾華語であれば声調がしっかりしていない、曖昧になってしまっている、そり舌音が発音できていない、などです。
客観的に見直すきっかけになるので、自分の声を録音するのはおすすめの方法です。
スマートフォンをお持ちの場合は、手軽にボイスメモなどに残せますし、確認したら削除もすぐにできるので手軽ですね。
手軽にできるアウトプットの方法をまとめました。
言語学習は毎日少しずつ続けることが大事です。頑張りましょう♪