杏仁茶を作ってみよう！レシピあり

私たち日本人にとって杏仁といえば『杏仁豆腐』を思い浮かべることが多いと思います。台湾には杏仁茶があり、杏仁豆腐よりも目にすることが多いです。茶という名前なので、お茶なのかな？と思われるかもしれませんが、杏仁豆腐のような優しい味わいのドリンクです。温かくして飲むことが多いですが、冷やしても美味しくいただけます。

日本でもスーパーで杏仁霜を手に入れることができますが、お勧めは南杏とも呼ばれる甜杏仁を使って作る方法です。

今回は本格的な杏仁茶のレシピをお伝えします。

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それでは早速見ていきましょう。

杏仁茶とは

杏仁茶（xìng rén chá／ㄒ一ㄥˋ ㄖㄣˊ ㄔㄚˊ ）は台湾でも親しまれている伝統的な飲み物です。ただし「茶」といってもお茶の葉は入っていません。簡単にいうと「杏仁ミルク」のようなものです。

• 原料：主に「南杏（甘い方の杏の種）」を水で砕いて煮出し、お米や水、砂糖を加えて作ります。
• 食感：さらっとしていて飲みやすく、口当たりはなめらかです。
• 味：やさしい甘みがあり、独特の「杏仁」の香りが広がります。

小龍

南杏と北杏をブレンドして作るオリジナルレシピがもとになっていますが、北杏は苦味があり微毒のため使う際には量に気をつけなければいけません。

台湾における杏仁茶

• 台湾では伝統的な中華デザート飲料の一種で、特に冬場にホットで飲まれることが多いです。
• 屋台や早餐店（朝ごはん店）などで提供されることもあります。
• 地方によっては、お餅（湯圓）やピーナッツ、白玉などを入れてデザート感覚で楽しむこともあります。

「杏仁」と「アーモンド」の違いについて

日本では「杏仁＝アーモンドミルク」と思われることもありますが、杏仁はアンズの種の仁（核の中）であり、アーモンドとは別物です。杏仁霜（杏仁パウダー）として販売されているものの多くは「南杏」と「北杏」のブレンドです。杏仁霜にお湯と甘みを加えればあっという間に杏仁茶ができあがります。

日本でも買える？

• 台湾のスーパーや中国物産店、日本の中華街などで「杏仁霜（粉末）」が売られています。
• お湯に溶かすだけで杏仁茶風の飲み物ができます。

本格的な杏仁茶の作り方

【材料】（2人分くらい）

• 南杏（甜杏仁）：50g

• 白米：20g
  ※もち米を使用するところがほとんどですが、日本のもち米だととろみがつきすぎる気がするので、私は白米を使っています。お好みの方をお使いください。
• 水：500ml
• 氷砂糖または砂糖：適量
  ※はちみつでも美味しいです。はちみつは甘味が強いので加減してください。

Sue

台湾では氷砂糖をさまざまな料理で使います。
甘味料はお好みのものを使ってください。

【作り方】

①南杏を4〜6時間ほど水に浸けて柔らかくします。
②浸けた杏仁ともち米、水をミキサーに入れて攪拌します。

③出来上がった杏仁液を、布やこし器でこして絞ります（液だけ使用）。

Sue

コーヒーフィルターで試してみましたが、こちらは目が細かすぎるために詰まってしまい、絞ろうと思って力を入れたらフィルターが破れましたので、布かもしくはネット状のこし器をお勧めします。

④杏仁液を鍋に入れて中弱火で温め、ふつふつしてきたら…

⑤砂糖を加えて混ぜ、温めます。とろみが出てきたら完成です。

⑥お好みで白玉、ピーナッツ、黒ごま団子などをトッピングしても美味しいです。

杏仁のクッキー（搾りかす活用）

搾りかすも何かに使えないかなと思い、クッキーにできるかやってみました。
搾りかすは南杏と生米ですが、これにお好きな油（ココナッツオイルなど）とオートミールを加えることで再活用できます。

材料

• 杏仁の搾りかす（できるだけ水気を絞ったもの）…50g
• 米粉または オートミール（クイックタイプ）…25g
• 砂糖（きび糖、ココナッツシュガーなど）…15〜25g
• ココナッツオイルなどお好きな油…15g
• バニラエッセンス、シナモンなどお好みで

Sue

杏仁茶を作った時に出た搾りかすを計測したら55グラムでした。上記のレシピは50グラムということにしていますが、微調整して作ってみてください。

作り方

1. 杏仁の搾りかすの水分が多い場合は、軽くキッチンペーパーで水気を取る。
2. ボウルに杏仁搾りかす・米粉（または細かくしたオートミール）・砂糖・ベーキングパウダーを入れて、ざっと混ぜる。
3. ココナッツオイルを加えて、手でまとめる（ポロポロする場合は、豆乳や水を少し加えて調整）。
4. 生地を小さく丸めて軽く押しつぶし、天板に並べる。
5. 170℃に予熱したオーブンで15〜20分焼く。うっすら色づけば出来上がりです。よく冷ました方がサクサク感が楽しめます。

暑い日でも胃がほっとする温かさです。代謝もよくなりますし、浮腫み防止、美肌効果、のどの痛みを和らげるなど様々な効果があります。

ぜひお試しください。

Sue

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台湾好きな中国語学習者。コロナで渡台できなくなり、その間、独学で中国語を学習開始しました。 台湾雑貨、スイーツ、バンド『八三夭』が好きで、台湾の通販サイトチェックは欠かせません。 初めての渡台は2015年で、台湾初心者の王道、胡椒餅や小籠包を堪能しましたが、その後、グルテン過敏症だということが判明！小麦粉なしの生活に切り替え、台湾料理やスイーツも小麦粉なしのものを探し求めては味わっています。
今、台湾でもグルテンフリーのブームが来そうな気配を感じています。通販サイトでは無麩質の文字もちらほら•••。レシピサイトでも米粉を使った饅頭のレシピも出てきていたり。もっと無麩質のものが増えてくれたらいいな〜と願っています。