円安時代のワーキングホリデーを考える
連日の円安報道で海外旅行や海外通販など、気軽に利用できなくなってきていますね。
バブル世代ではありませんが、バブルの頃を幼少期に体験し、円高ドル安時代が青春時代だった私には、あの頃っていったいなんだったのかなと考えたりします。
先日、オーストラリアのワーキングホリデービザを利用している日本人が生活に困窮して、炊き出しに行列がつくという記事を読みました。
オーストラリアは現在、景気が良く海外から移住される方が多い国でもあります。母国では生活していけなくても、オーストラリアでは自分が持っているスキルや資格を活かすことができ、母国の倍以上の給料をもらえる、ということもよく知られている事実です。
しかしながら日本は円安のためということもあり、さらには日本人の英語のコミュニケーションスキルが低いために職業を得ることができず、貯金も底をつき生活に困窮しているケースが多く見られるとのことでした。
台湾でもワーキングホリデー制度があり、同じように日本人も多く渡航していると思われますが、この円安時代に生活に困窮することなく、楽しく有意義に滞在をするにはどうしたらいいのでしょうか。
今回は円安時代に台湾でワーキングホリデー制度を利用するには?ということで、まとめてみました。
このサイトでは台湾華語学習や役立つ台湾華語の日常会話、台湾で今話題のもの、台湾に暮らすように住むとしたらという前提の話題をお届けしています。少しでも台湾旅行や台湾への留学、滞在にお役立ていただけると嬉しいです。
それでは早速見ていきましょう。
ワーキングホリデーを利用する大前提として…
- ある程度の貯金は必要
- 語学力、会話力が求められる
ある程度の貯金は必要
ワーキングホリデービザは、一年間の滞在を認め、滞在が長期に渡るためにその滞在資金を稼ぐための短期労働を許可するものです。
短期労働とは国によって定義は違いますが、例えば3ヶ月以上は同じ場所で働くことができず、その都度求職活動が必要になるというケースもあります。
ただし、観光地などで求職活動をしたとしても、同じようなワーキングホリデービザ利用の方とそのポストを巡って争わなくてはならないため、高倍率になってしまいます。例えば日本人観光客向けのお店の場合、当然日本語ネイティブである私たちは応募して職を得ようとしますが、運よくその職に就けたとしても、次はうまくいくとは限らないわけです。
そんな時、やはり滞在中に必要になるのは、働けなくても滞在していられるだけの資金が必要になります。できるだけ資金に余裕を持って日本を出国する方がいいでしょう。
語学力、会話力が求められる
台湾であれば中国語、オーストラリアやカナダなどであれば英語が必須です。その国の第一言語はある程度話せるような状態でワーキングホリデービザを申請するのをお勧めします。
前述のオーストラリアの件のように、英語が話せないためにアルバイトができないということが起こり得ます。アルバイトはワーキングホリデービザ利用者だけではなく、現地のネイティブの人も同様に応募するので、その国の言語が話せないというだけでかなりのマイナス要因になってしまいます。
もともと日本人はシャイだとか会話が苦手と言われています。
これはよく言われていることですが、日本人は特に語学においてインプット型の勉強をしてきたので、アウトプットする機会が圧倒的に少ないために、他言語を話すことができない人が多いようです。
オンラインレッスンやAIアプリの活用、その他にも観光地では今、外国人の方が多く来日されていますので、そこで英語や中国語などの他言語を使うアルバイトなどができたら、アウトプットに役立つかもしれません。
アウトプットと同時に役立つ会話を長続きさせるコツについても、以前にまとめましたので、宜しければチェックしてみてくださいね。
台湾のレート、物価など
台湾では物価も上昇し、さらに円安ということもあり、日本と台湾とではあまり価格差が感じられません。
各国のレート
台湾の2024年9月1日のレートは1TWD=4.5638円となっています。
コロナ禍前の倍のレートですね。
以下、各国のレートをまとめました。
物価について
台湾のインフレ率は2%ほどで徐々に物価が上がってきてはいるものの、日本と比べた場合、若干日本の方が安いかなと感じる程度です。これは円安の影響もあるかもしれません。
台湾の方が物価が安いから何とかなるだろうという安易な考えでは、ちょっと厳しいかなと感じます。
例えば春水堂のアイス(冷たい)のタピオカミルクティ(鉄観音茶)を比較してみます。(2024年現在)
春水堂(日本) 650円
春水堂(台北) 100NTD(Sサイズ)・190NTD(Mサイズ)
レートが1NTDは4.5638円ですから、台湾で鐵觀音珍珠奶茶を頼むと、Sサイズで456円、Mサイズで867円となります。
あまり劇的な差が(日本の価格の半額だねといったこともなく…)なく、大差はないと言えます。
地域によって価格差あり
台湾は日本と違って地域によって価格差があり、台北と台南では値段設定が異なるようです。そのため、例えばマクドナルドやSUBWAYなどのファーストフード店でもウェブにメニューは掲載されていても、価格は企業ページには掲載されていません。
一般的に台北は物価が高く、南下すればするほど物価が低くなる傾向にあります。台北市、新北市、桃園市は政治経済の中心地でもあり、台北市や桃園市は空港もあります。そのため、北部の中でも物価が特に高いと言われています。
生活費にどのくらいかかるか?
結論から言うと。生活するのにかかる金額は、日本とほぼ変わらないのではないかと思います。
一般的に台湾では自炊するよりも外食する方が多いと言われていて、キッチンがついていないアパートが多いです。自炊をする方で、やはりキッチン付きがいいとなると家賃も跳ね上がります。さらに安全面も考慮するとなると、家賃は決して安くはないと言えるでしょう。
台湾で安全に暮らすには、という記事を以前に書いたので、こちらも一緒にチェックしてみてください。
おおよそですが、生活費の概算(1ヶ月あたり)をしてみました。
その他にも、交際費やアクティビティなどに必要な費用は別途必要です。例えば語学学校に通ったり、台湾国内を旅行したりなど考えている場合には、余裕を持って資金計画を立てたほうが良さそうです。
ワーキングホリデービザを取得して渡航する際には、事前に十分に資金計画などを立ててから行かれることをお勧めします。
国によってビザを利用できる年齢制限も異なりますので、その時にしかできない経験をできるといいですね。