台湾華語の『要』の使い方解説 ー 微妙なニュアンスを理解しよう!
台湾華語で「要」はとても頻繁に使われる言葉ですが、将来の予定や必要性、欲求など様々な意味を持っています。台湾華語を学習し始めると「將要」「需要」「須要」「想要」といった異なる用法の微妙な違いがいまいち理解できなかったりします。
ここでは英語の「must」「need」「want」に近い表現と共に、日本語で詳しく解説します。日常会話でよく使われる例文と共に、自然な使い方を学びましょう。
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それでは早速見ていきましょう。
『要』の種類
1. 將要 (ㄐㄧㄤ ㄧㄠˋ) ー まもなく…するつもり
「將要」は、「近い未来で…するつもりだ」「まもなく…する」という予定を表します。英語の “will” や “be about to” に相当し、話し手が意図していることや、計画がある状況を伝えます。
例文
我們將要出發了。(ㄨㄛˇ ㄇㄣ˙ ㄐㄧㄤ ㄧㄠˋ ㄔㄨ ㄈㄚ ㄌㄜ)
私たちはまもなく出発します。
2. 需要 (ㄒㄩ ㄧㄠˋ) ー 必要がある、必要とする
「需要」は、必要性や必須条件を示します。英語の “need” や “require” に近い意味で、物事が欠かせない場合や、特定の状況で何かが必要な場合に使います。
例文
我需要一杯水。(ㄨㄛˇ ㄒㄩ ㄧㄠˋ ㄧˋ ㄅㄟ ㄕㄨㄟˇ)
私は水が一杯必要です。
如果你要去日本,可能需要簽證。
(ㄖㄨˊ ㄍㄨㄛˇ ㄋㄧˇ ㄧㄠˋ ㄑㄩˋ ㄖˋ ㄅㄣˇ,ㄎㄜˇ ㄋㄥˊ ㄒㄩ ㄧㄠˋ ㄑㄧㄢ ㄓㄥˋ)
日本に行くならビザが必要かもしれません。
3. 須要 (ㄒㄩ ㄧㄠˋ) ー 必要とする、必ず…しなければならない
「須要」は、「しなければならない」といった強い必要性を示します。文脈によっては、「需要」と似た意味で使われますが、より義務的なニュアンスが含まれることが多いです。英語の “must” や “have to” に相当します。
例文
我須要完成這個工作。
(ㄨㄛˇ ㄒㄩ ㄧㄠˋ ㄨㄢˊ ㄔㄥˊ ㄓㄜˋ ㄍㄜ˙ ㄍㄨㄥ ㄗㄨㄛˋ)
私はこの仕事を終えなければなりません。
4. 想要 (ㄒㄧㄤˇ ㄧㄠˋ) ー …したい、欲しい
「想要」は、欲求や希望を示し、「…したい」「…が欲しい」といった意味で使います。英語の “want” に該当し、欲しい物や行動の希望を表します。
例文
我想要吃冰淇淋。
(ㄨㄛˇ ㄒㄧㄤˇ ㄧㄠˋ ㄔ ㄅㄧㄥ ㄑㄧˊ ㄌㄧㄣˊ)
私はアイスクリームが食べたいです。
他想要去旅行。
(ㄊㄚ ㄒㄧㄤˇ ㄧㄠˋ ㄑㄩˋ ㄌㄩˇ ㄒㄧㄥˊ)
彼は旅行に行きたいと思っています。
『要』単体でも使われる
「要」単体でも使われる場合があります。文脈によって「要」単体で必要性や意思を表現できるため、状況に応じて「將要」「需要」「須要」「想要」と同様の意味が伝わることがあります。ただし、単体で使う場合は意味が曖昧になることもあるので、状況によってニュアンスが変わることに注意が必要です。
予定や意図を表す
英語の “going to” または “will” のようなニュアンス。
将来の予定や意図を表し、「~するつもりだ」「~しようとしている」といった意味になります。この場合、前後の文脈で「將要」と同じ意味で解釈されます。
例文
我要出發了。(ㄨㄛˇ ㄧㄠˋ ㄔㄨ ㄈㄚ ㄌㄜ˙)
私は出発するつもりです。
必要性を表す
英語の “need to” または “must” のようなニュアンス
「~する必要がある」「~しなければならない」といった強い必要性を示す場合もあります。この場合は「需要」や「須要」と同様に使われますが、文脈によって程度の強さが異なることもあります。
例文
你要小心。(ㄋㄧˇ ㄧㄠˋ ㄒㄧㄠˇ ㄒㄧㄣ)
注意しなければならないよ。
欲求を表す
英語の “want to” や “would like to” のようなニュアンス
欲求や希望を示し、「~したい」「~が欲しい」という意味になります。この場合、「想要」と似た意味で使われます。
例文
我要喝咖啡。(ㄨㄛˇ ㄧㄠˋ ㄏㄜ ㄎㄚ ㄈㄟ)
私はコーヒーが飲みたいです。
「要」は単体でも使えますが、「將要」「需要」「須要」「想要」と組み合わせることで意味がより明確になり、ニュアンスも変わります。
実際の会話では「將要」を使うことは少なく、代わりに「要」を単体で使うことが圧倒的に多いです。「要」は日常会話でシンプルに伝わるため、状況や文脈によって自然に「~するつもり」「~しなければならない」「~したい」といった意味で解釈されます。
一方で、「將要」はフォーマルな場面や書き言葉で使われることが多く、強調したい場合や文章のニュアンスを明確にしたい時に使われる傾向があります。