台湾に滞在する日本人向け:安全のための防災ガイド
台湾は、台風や地震といった自然災害に備えるための防災対策が重要な地域です。日本からの長期滞在者にとっては、台湾特有の災害対策や緊急時の行動について理解しておくことが安全を守る鍵となります。今回は台湾における災害対策について順を追って解説します。
このサイトでは台湾華語学習や役立つ台湾華語の日常会話、台湾で今話題のもの、台湾に暮らすように住むとしたらという前提の話題をお届けしています。少しでも台湾旅行や台湾への留学、滞在にお役立ていただけると嬉しいです。
それでは早速見ていきましょう。
台風への備え:全休(停班停課)と警報
台湾は台風の通り道に位置し、毎年6月から10月にかけて多くの台風が接近します。特に強い台風が接近すると、政府は「停班停課」(全休)を発令し、学校や企業が休業となります。これにより、事故や負傷を避けるための措置が取られます。
全休の発表方法
全休の発表は、各自治体が台風の進路を見ながら決定し、ニュースやインターネット、公式アプリで告知されます。台風シーズンには、毎朝天気予報やニュースを確認する習慣を持ちましょう。
台風警報に備えるための行動
台風警報が発令された場合、以下の点に注意します。
- 風で飛びやすいもの(鉢植え、ベランダの家具など)を室内に入れる
- 必要最低限の水や食料の備蓄を確認する
- 停電時に備えて懐中電灯とモバイルバッテリーを準備する
地震と津波への対策:台湾特有の注意点
台湾もまた地震が多発する地域であり、日本と同様に地震対策が重要です。特に沿岸部では、地震後に津波の懸念があるため、速やかな対応が求められます。
地震発生時の避難行動
地震が発生した際には、基本的な身の安全を確保した後、周囲の人々の行動に従い、避難指示があれば指示に従います。
津波警報と避難場所
台湾には津波警報も発令されることがあります。台湾の政府機関は、地震発生直後に津波の可能性を警告し、沿岸部の住民に高台への避難を促します。避難場所は各地域に設けられた公園や学校などが指定されており、自治体が指定する避難場所に避難することが推奨されています。
台湾の避難場所と広域避難:日本との違い
台湾でも、日本と同様に避難場所や避難経路が定められていますが、細かい点で異なる部分があります。各都市の災害対策センターが指定する避難場所の案内があり、観光客や滞在者向けに公開されています。
広域避難場所と避難所の場所
台北市など主要都市では、市内各地に指定避難所や防災公園があります。これらは政府のウェブサイトや災害対策アプリで確認することができるため、事前に最寄りの避難場所を把握しておくと安心です。
避難所の利用方法
避難所では水や食料、寝具が支給されることがあり、避難者が長期間滞在できるように設計されています。しかし、日本の避難所と異なり、少人数向けのシェルターも多く存在するため、適切な避難所を選ぶようにしましょう。
主要な都市の指定避難場所
台湾では、各都市で避難場所が指定されています。以下は台北市、高雄市、台中市などの主な避難場所と確認方法です。
台北市
- 大安森林公園:台北市内で最大の公園で、地震や台風などでの避難場所として指定されています。
- 中山足球場:台北市中山区に位置し、多くの人を収容できる広域避難場所として機能しています。
- 指定避難場所の確認:台北市政府の「防災情報ページ」や「防災APP」で最寄りの避難場所を地図で確認できます。
高雄市
- 蓮池潭周辺:湖の周辺には避難場所がいくつか指定されており、非常時には地元住民や観光客も利用できるようになっています。
- 澄清湖公園:緑豊かで広いエリアがあり、緊急避難場所として機能しています。
台中市
- 東山公園:台中市の広域避難場所で、台風や地震の際に多くの市民が避難できる場所として整備されています。
- 黎明新村公園:地域の避難場所として指定されており、備蓄物資や水の供給設備も整備されています。
災害の最新情報の確認方法
台湾の各都市には、自治体が運営する公式の防災アプリやウェブサイトがあり、地図上で避難場所が確認できる仕組みになっています。特に台北市では「臺北市行動防災APP」が提供され、最寄りの避難場所や緊急時の連絡先などが確認できます。
臺北市行動防災
iPhoneはAPP STOREより臺北市行動防災と検索してください。
下記のようなアプリ説明があります。
Androidの場合も、Google Playより臺北市行動防災と検索して表示してみてください。
参考URL
最新の災害情報や避難場所の確認ができます。
台風の影響で全休かどうかを調べたい時にはこちら。
台湾行政院人事行政総処
- 台湾の中央政府が、全土または特定地域での全休(停班停課)を発表する際に公式に情報を提供するサイトです。
- URL:https://www.dgpa.gov.tw/
どこに住んでいるとしても、防災対策は必要ですね。特に言葉が違えばなおさら分からないことだらけだと思います。前もって調べておくことで心に余裕が生まれますね。