iPhoneで「鞥鞥鞥」が止まらない?台湾で話題の注音キーボード設定を試してみよう
台湾華語を勉強していて、スマートフォンにも「繁體中文-注音」のキーボードを入れているという方も多いのではないでしょうか。
私も普段、台湾華語を入力するときには注音キーボードを使っています。
そんな中、台湾版Yahoo!「Yahoo奇摩新聞」を見ていたところ、思わず「これ、分かる!」と言いたくなる面白い記事を見つけました。
それが、iPhoneで注音入力をしていると、いつの間にか「鞥鞥鞥」と入力されてしまう問題です。
台湾でも同じことで困っている人がたくさんいるようなのです。
なぜ「鞥鞥鞥」と入力されるの?
iPhoneの注音キーボードを使っていると、文字を入力したり削除したりするときに、うっかり「ㄥ」に触れてしまうことがあります。
その結果、
鞥鞥鞥鞥鞥……
と、意図していない文字がずらっと入力されてしまうことがあるのです。
台湾では以前からSNSなどで、この「ㄥ」の誤タップに困っているという声があったそうです。
台湾華語を勉強するために注音入力を始めた日本人の場合、「自分がまだ注音キーボードに慣れていないから打ち間違えるのかな?」と思ってしまいそうですが、どうやら台湾のiPhoneユーザーにとっても「あるある」だったようです。
そもそも「鞥」って何?
「鞥」は ēng(ㄥ) と読む漢字です。
日本人が台湾華語を勉強していても、普段の会話で目にすることはほとんどないでしょう。
ところがiPhoneで注音入力をしていると、「ㄥ」を誤って押したことによって「鞥」が入力され、それが連続すると「鞥鞥鞥」という何とも不思議な文字列ができあがってしまいます。
台湾のニュース記事でも「鞥鞥鞥」がそのまま見出しになるほど、この現象が話題になっています。
「對齊」に変更すると入力しやすくなる?
今回台湾で話題になったのが、iPhoneの注音キーボードの配列を「對齊」に変更する方法です。
設定方法は次のとおりです。
中国語(繁体字)設定をしている方はこちら
「設定」→「一般」→「鍵盤」→「鍵盤」→「繁體中文-注音」→「對齊」
日本語設定をしている方はこちら
「設定」→「一般」→「キーボード」→「キーボード」→「繁体中国語-注音」→「整列」
「對齊(duìqí/ㄉㄨㄟˋ ㄑㄧˊ)」には、「そろえる」「整列させる」といった意味があります。
通常の注音キーボードとはキーの並び方が変わり、「ㄥ」の誤タップを減らしやすくなるというわけです。
Apple台湾の公式情報でも、「繁體中文」のキーボードとして「注音-對齊」がサポートされていることが確認できます。
台湾では30万人以上が注目
台湾メディアの報道によると、この設定方法を紹介したSNS投稿は30万人以上に閲覧されました。
実際に設定を変更した人からも、「以前より入力しやすくなった」といった反応が寄せられています。
一方で注意したいのが、削除キーなど一部のキーの位置も変わること。
長年通常の配列を使ってきた人の場合、最初は新しい配置に慣れるまで少し時間がかかるようです。
せっかく「ㄥ」を押し間違えないように設定を変更したのに、今度は削除しようとして間違えて「ㄥ」を押してしまい、結局また「鞥鞥鞥」になってしまった、という声も紹介されています。
台湾華語学習者にも「對齊」は使いやすいかも
台湾華語を勉強している日本人にとって、注音入力には大きなメリットがあります。
拼音(ピンイン)だけで入力していると、どうしてもアルファベットから中国語の発音を考える癖がつきますが、注音を使うと台湾で使われている発音記号を直接意識しながら文字を入力できます。
例えば、
中文 → ㄓㄨㄥ ㄨㄣˊ
台灣 → ㄊㄞˊ ㄨㄢ
というように、「この漢字の注音は何だったかな?」と考えながら入力すること自体が復習になります。
ただ、注音を覚えたばかりの段階では、キーボード上の「ㄅㄆㄇㄈ……」を探すだけでも大変です。
そこに「ㄥ」の誤タップまで加わると、入力そのものがストレスになってしまうこともあります。
もしiPhoneで注音入力をしていて「鞥鞥鞥」に悩まされているなら、一度「對齊」を試してみてもよさそうです。
今回覚えたい台湾華語
今回の記事には、台湾華語学習者が覚えておくと便利な表現もいくつか登場します。
注音鍵盤(zhùyīn jiànpán/ㄓㄨˋ ㄧㄣ ㄐㄧㄢˋ ㄆㄢˊ)
注音キーボード
按鍵(ànjiàn/ㄢˋ ㄐㄧㄢˋ)
キー、ボタン
不小心按到(bù xiǎoxīn àn dào/ㄅㄨˋ ㄒㄧㄠˇ ㄒㄧㄣ ㄢˋ ㄉㄠˋ)
うっかり押してしまう
誤觸(wùchù/ㄨˋ ㄔㄨˋ)
誤って触れる、誤タップする
排列方式(páiliè fāngshì/ㄆㄞˊ ㄌㄧㄝˋ ㄈㄤ ㄕˋ)
配列方法、並べ方
對齊(duìqí/ㄉㄨㄟˋ ㄑㄧˊ)
そろえる、整列する
例えば今回の話題なら、
我常常會不小心按到「ㄥ」。
Wǒ chángcháng huì bù xiǎoxīn àn dào 「ㄥ」。
ㄨㄛˇ ㄔㄤˊ ㄔㄤˊ ㄏㄨㄟˋ ㄅㄨˋ ㄒㄧㄠˇ ㄒㄧㄣ ㄢˋ ㄉㄠˋ「ㄥ」。
「私はよく、うっかり『ㄥ』を押してしまいます」
という表現も使えます。
まとめ
台湾華語を勉強していると、「台湾人は当然、注音入力をものすごい速さで間違えずに使っているのだろう」と思ってしまいます。
ところが台湾のニュースを見ていると、台湾の人たちも「ㄥ」を誤タップして「鞥鞥鞥」になっていたことが分かり、ちょっと親近感が湧きます。
iPhoneで注音入力をしていて同じような経験がある方は、
「繁體中文-注音」→「對齊」
を一度試してみてはいかがでしょうか。
注音入力が少し快適になれば、台湾華語の文字入力の練習も続けやすくなりそうです

